日記録2杯, 日常

2013年12月2日(月) 緑茶カウント:2杯

どうしていつも左側ばかりなのだろう。イヤホンが断線しかけており、左側の音が入ったり消えたりを繰り返す。右側は平常だ。いつかにイヤホンが断線したときも聴こえなくなったのは左である。使い方かもしくは姿勢か。きっと何か、左に負担がかかっているのだろうなぁ。

断線しかけているなら使わなければ良いものを、まぁ全く聴こえないってわけでもないしってんで未練がましく使用を継続しているのだが、コーラスは消えギターは隠れ、何とも物足りないったらありゃしない。右側だけだとこのように鳴っているのか、と新たな発見もあるにはあるが、そんな遊びもじきに飽き、良い加減新しいイヤホンを買わなければ相成らんなぁ、と考えている。

と、言いつつ多分一週間はこのままなんだろうな。ははは。



日記録2杯, 日常

2013年11月26日(火) 緑茶カウント:2杯

二ヶ月と書くとそこそこのように聞こえるが、一年の六分の一と書くと大層な月日のようだ。十月より咳が出始め、風邪、気管支炎、咳喘息と移行して、以来今日に至るまで一日も咳が収まる日は無く、毎日薬の吸引をし治療は続けているものの、もう一生治らんのではないか、と思い始めている。

まぁ、咳喘息は数ヶ月、長ければ一年続くこともあるそうなので、無駄に悲観的になってもいけないが、咳が出ない状態が通常ではなく、咳が出る状態が正常であると受け入れてしまった方が気が楽だ。「また咳か」と思ってうんざりするのがしんどいのである。

あとどうしても気にかかるのが、同行の人に嫌がられていないかということで、咳喘息であるため保菌はしていないはずだが、耳障りであろうことに違いはなく、自分の音のせいで不愉快な気持ちにさせていたらたまらんなぁ、と思う。

あぁ、回復したい。回復したいものだよ。



日記録2杯, 日常

2013年11月12日(火) 緑茶カウント:2杯

なるほど、絵を描く人にとってはごく当たり前のことであっても、そうでない人から見ると困っているように見えるのか。

「こういった絵を描いてくれ」と頼まれて、若干時間はかかるがすぐに描けるものだったので、紙とペンを取り出してその場で黙々と描き始めたのだが、ややあってから自分にそれを頼んだ人から、「ごめん、そんな大変だとは思わなかった」「さっきから随分試行錯誤しているよね?」と言われ、いったいどういうことだろう? と首を傾げた。試行錯誤? 特に迷うことなく、淡々と描き続けているのに?

疑問を抱きつつも「いや、試行錯誤とかは特に。ちょっと時間はかかりますがもう少しで出来ますよ……?」と答え、何と無く腑に落ちない顔をしているその人の隣で作業を再開したのだが、後になってわかった。そのとき自分はテーブルの上で紙をくるくると回転させながら描いていた。きっと絵を描き慣れた人であれば誰しも自然に行う動作だろう。だが、絵を描く習慣の無いその人には紙を回転する動作の意味が掴めず、「えーとえーと」と困っているように、もしくは悩んでいるように見えたのだ。

いちいち紙を回転させるのは、その都度描きやすい位置から線を引くためであるが、描かない人には思いも寄らないかもしれない。そうして自分はその人の目の中で、迷いに迷って絵を描き上げた結果、やたらと恐縮されてしまったのであった。

自分自身、この動作が人に与える印象など考えたことも無かった。全く別個の視点から見た印象を教えてもらうのは興味深いものである。そして自分も同じように、他者の未知の動作の意味を誤解しているかもしれないと思うと愉快になる。

ちなみにその人は回転の意味をまだ知らない。いつか種明かしするか迷うところだ。



日記録2杯, 日常

2013年11月11日(月) 緑茶カウント:2杯

ウォークマンで聴くのと、CDをそのまま再生して聴くのとでは、音の聴こえ方が全然違うのだなぁ、と改めてしみじみする。無論、後者の方が良い。

普段はウォークマンでばかり聴いているため、たまにCDを再生すると音の違いに驚かされる。どうせなら常にこの音を聴いていたいと思いつつ、こうして驚きを抱きつつ感動し直すのも楽しいものだ。この曲は本来はこんなにまで格好良かったのか、とびっくりさせられる新鮮さ。

гипноза (Gipnoza)を手に入れてから、ほぼずっとгипноза (Gipnoza)ばかりを聴き続けているが、それも寝るときまで聴き続けているほどだが、まだまだ聴き足りなくて困る。このアルバムに限らず、新譜発売直後の、ひたすらひたすら繰り返し聴き続けながら、「永遠に聴いていたい」と思う感覚を持てる時間は言いようがないほど幸せだ。どんなに好きでも聴けば聴くほど耳が慣れて、あんなに新鮮だったものが「当たり前」のものになる。己の中に定着し、自分の一部になってくれる喜びももちろんあるのだが、あの衝撃に心震える感覚を味わえなくなるのは実に実に惜しいのだ。

今だけだよ。今だけ。



日記録2杯, アルバム感想, 平沢進, 日常

2013年11月5日(火) 緑茶カウント:2杯



核P-MODELのセカンドアルバム「гипноза (Gipnoza)」を手に入れた。発売日は明日だが、一足早く手に入れることが出来たので、逸る心を抑えながら湯を沸かし、とっておきの玉露を淹れ、いそいそと準備をし、正座をしてCDを取り出した。

そして気付いたときには、正しい温度で淹れた玉露はすっかり冷め切っていたのだった。

「突弦変異」「変弦自在」「現象の花の秘密」はよりシンフォニックさが強調され、「現象の花の秘密」は分厚いコーラスも優しい音の重なりでどこか女性的。やわらかい布を幾重にも重ねたような音。対して「гипноза (Gipnoza)」は硬質的かつ男性的。重厚なコーラスは魔王のような威圧感。鉄柱でぶん殴られるような衝撃だ。それでいて、ヒラサワソロらしさもしっかり残っていて、P-MODELで言えば「big body」が好きな人は特にぐっとくるのではないかと思う。

まだ二周目に入ったところで、歌詞もろくに読み込めていないが、表題曲の「гипноза (Gipnoza)」に関していえば、こちらは公式サイトで先行配信されていたため、歌詞を知らない状態で何度も聴き、ヒラサワの言葉のセンス、譜割りの自由さを考えながら自分なりに歌詞を聴き取ろうと努力して、まあ何だかんだ言ってもヒラサワの曲も大分聴き慣れた身であるので、なかなか良いところまで行けたんじゃないか、と思いつつ答え合わせをしたのだが、見事に全然違った。せいぜい、良くて正解率二割と言ったところである。「何のかんの逡巡逡巡」と聴きとっていたところなんぞ「何なくUnlock 瞬時に転換 瞬時に払拭」である。「坦懐の美を乗せ」は「坦懐のビヨンセ」と聞こえていた。ビヨンセって誰だよ。

パッと聴いた限りでは「гипноза (Gipnoza)」「それ行け!Halycon」「排時光」「Parallel Kozak」「Timelineの東」が特に好き、と言いつつ特にも何も半分書いていやがるね。「Timelineの東」のある箇所には色気とサービス精神を感じた。今更な話であるが、美しい声だなぁ。

ヒラサワの作るやわらかな印象の曲も大好きだが、そろそろ、久しぶりにこういうものを欲しい、と思ってたことを強く実感させられる。無意識の欲求が満たされる喜びが心地良い。最近のヒラサワはちょっと好みとずれるんだよな、と感じている人にも聴いて欲しい。その上で「いややっぱ違うわ」と思うかもしれないが、それもまた、ということで。