日記録0杯, 日常

2019年1月20日(日) 緑茶カウント:0杯

よく利用する階段を登り切ったら開けた視界の真ん前でハッピーターンが砕けていた。

それは個包装のハッピーターンだった。近隣に大袋は見当たらず、個包装のハッピーターンが階段の手前で散らばって、誰に踏まれたのか砕けていた。それは不思議な光景であり、不可思議な光景でもあった。

いったい誰が、どうして、ここにハッピーターンを撒き散らしたのか? うっかり落としたのか、捨てたのか、ここで車座になって宴会を開きハッピーターンをつまみに酒を呑んでいたのか。わからない。わからないながらも、勢いよく散らばり砕け散ったハッピーターンが朝日に照らされる様は妙に勢いがあって清々しかった。

いや、ダメなんだけどさ、食べ物を無駄にするってのは。

でもこの日常の中に介入した異様な光景を楽しんだ自分も確かにいたのである。誰かの声が聞こえるようだ。砕けろハッピーターン! と。



日記録7杯, 日常

2019年1月10日(木) 緑茶カウント:7杯

遅くなりましたがあけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

そしてですね。当たりました。筋肉少女帯の握手会に当選しました。帰宅したらハガキが届いていて仰け反りました。やばい。嬉しい。やばい。どうしよう、とりあえずあれだ、外套を新調しようかな。それからそれから。あー、焦ってしまう。ウキウキしてしまう。嬉しいなぁ。嬉しいなぁ。

新年早々こんなに良いことがあって良いのかなぁ。今年は良い年になりそうである。



日記録0杯, 日常

2018年12月30日(日) 緑茶カウント:0杯

2018年を総括すると体調不良の一言に尽きる。あとは過労と不運とストレスと。円形脱毛症まで再発してしまった。なかなかどうして、ボロボロである。

しかしそれでも行きたいライブには行けて、思いっきり遊べ、人には恵まれたので悪い一年ではなかった。ただなかなか生き抜くのが大変な一年ではあった。現時点でも体調を崩している。どうにもままならないものだ。

ちなみに今年行ったライブは半券を数える限り二十七本で過去最多。一カ月に二~三本のペースで行っていたと考えると元気なようにも思える。いや、ライブで活力を得て何とか生きながらえていたのかもしれないね。

来年も特に楽になる見通しは立っていないが、まぁそうであっても今年のように楽しく過ごしたいものだ。あと健康。健康を大事に生き抜きたい。そのためにも急須を出す手間を惜しまず、緑茶をもうちょい飲もうかね。新年を機に新調するのも良いかもしれないね。



日記録0杯, 日常,

2018年12月13日(木) 緑茶カウント:0杯

およそ十四年になる一人暮らしの中で、記憶にある限り恐らく初めて刺身を買った。生魚が苦手なためにこれまで自発的に食べようと思ったことがなく、故に縁が無かったのだ。

だから驚いたよ。刺身ってのはなかなか高いのだね。今までスーパーの刺身コーナーをじっくり眺めたことが無かったから全く知らなかった。こんなに小さなパックで五百円もするのか。なるほど、刺身とは贅沢品なのだなぁと頷きながら籠に入れ、レジに通して帰路に着く。初めての刺身。よって今日は刺身記念日である。

そしてこの刺身記念日は大根のツマ記念日にもなった。

刺身を別の器に移し、パックに残る大量の大根のツマを見て己は思い悩んだ。どうしよう、これ。どうしたものか、これ。捨てるには忍びない。しかし生魚が触れていたことを考えるとこのまま食べるのも怖い。この刺身だって火を通して食べる予定なのである。うーん、どうしたものか。

悩んだ挙句、煮た。とりあえず煮た。とりあえず煮るだけでは何なので出汁と味噌を入れた。くつくつ煮た。
で、これが美味しかったんだな。

これまで刺身との縁が薄かったため大根のツマを口に入れたことも無かった。よって知らなかった。大根のツマ、これはなかなか美味しい。汁物にしたらヘルシーなヌードルのようになって実に良い。シャキシャキとした食感も楽しく、食べ応えがあるのも良い。

良いじゃん。大根のツマ、良いじゃん。

思わぬ出会いに感謝しつつ、刺身はいらんので大根のツマだけ大量に食べたいなぁ、専用のスライサーを買おうかなぁ、と思いつつシャクシャク食べた。美味しいね、大根のツマ。



日記録0杯, 日常

2018年12月5日(水) 緑茶カウント:0杯

昨日から情緒が崩壊していてどうにもならなくなったため、午前中にあった用事を無かったことにし、ふらふらと公園を散歩した。イチョウが黄金に染まっていて、空も地面も輝いていた。つけている意味があるのかと問いたくなるほど長いリードを握った人が犬に引っ張られて歩いていた。

とめどなく涙が溢れていた。傍から見れば不審だろうなぁ、と他人事のように思った。

ぽくぽくと歩き、本屋に行った。ドリフターズの新刊を手に取り、棚をゆっくり眺めてレジに行った。買ったのは結局一冊だけだった。

そのまま歩く。どこに行こうかと迷った。木枯らしが寒かった。温かいものを飲もうと思った。

一度だけ入ったことのある喫茶店で生キャラメルミルクコーヒーのMサイズを注文した。普段、喫茶店ではブラックコーヒーばかり注文していてこういった変わり種とは縁がない。どんなものが出てくるかあまりイメージできなかった。

出てきたのは、コーヒーカップにたっぷりと注がれた真っ白な液体に、ふんわりと生クリームが浮かんだところに生キャラメルの線が引かれたもの。口にするととろりと甘く、苦みは全く無かった。

固いソファに体重を預け、もう一口飲む。おいしい。Lサイズにすれば良かったな、とちょっとだけ小さなカップを悲しく思った。

しばらく休み、喫茶店を出たら午になっていた。頭痛がしたが、涙は止まっていた。ひどく疲れていた。だからこの飲み物はちょうど良かった。ちょうど良かったなと思った。

まぁ、何とかなるでしょう。しばらくはしんどいに違いないが。