2019年1月20日(日) 緑茶カウント:0杯
よく利用する階段を登り切ったら開けた視界の真ん前でハッピーターンが砕けていた。
それは個包装のハッピーターンだった。近隣に大袋は見当たらず、個包装のハッピーターンが階段の手前で散らばって、誰に踏まれたのか砕けていた。それは不思議な光景であり、不可思議な光景でもあった。
いったい誰が、どうして、ここにハッピーターンを撒き散らしたのか? うっかり落としたのか、捨てたのか、ここで車座になって宴会を開きハッピーターンをつまみに酒を呑んでいたのか。わからない。わからないながらも、勢いよく散らばり砕け散ったハッピーターンが朝日に照らされる様は妙に勢いがあって清々しかった。
いや、ダメなんだけどさ、食べ物を無駄にするってのは。
でもこの日常の中に介入した異様な光景を楽しんだ自分も確かにいたのである。誰かの声が聞こえるようだ。砕けろハッピーターン! と。