締め切った部屋の中で息をひそめて蹲っている。
2019年2月4日(月) 緑茶カウント:5杯
締め切った部屋の中で息をひそめて蹲っている。息苦しさを我慢しながら蹲っている。残り少ない酸素を減らさぬよう努めながらじっと静かに暮らしている。
よどんだ空気。濁った室内。外界から遮断された密室。どうして己はここにいるのか。どうして身を隠すように蹲っているのか。しかしやましいことがあるわけではなく、追われているわけでもない。そしてこの部屋は確かに閉じられているが、内側から自由に開けられる造りになっている。そう、息をひそめる理由は一つ。春が来たからだ。
換気がしたい。
換気がしたい。換気がしたいが、したくない。だって花粉症だから。窓を開けると花粉が入っているから。花粉が入ってくるとつらいから。ちくしょうめ、今年は花粉の量が多いと聞いていたがそれにしたって来るのが早すぎだ。こっちはまだ薬の服用も出来ちゃあいないんだぞ。
そう、故に己は丸腰なのだ。花粉に対して。花粉に対抗する術をその体内に準備出来ていないのだ。故に籠城している。自室で。息苦しさに耐えながら換気を我慢しつつ、窓を開けたい欲求に駆られている。
換気がしたい。換気がしたい。でもしたくない。
あぁ、早く病院に行かなければ!!