一人カラオケを楽しんだ

2013年8月4日(日) 緑茶カウント:0杯

商店街の中にある小さなカラオケ屋。そこは個人が経営しているような素朴さが外観からも滲み出ていて、気にはなりつつ一度も中を覗いたことが無かったのだが、先日ついに足を踏み入れたのはストレスを発散したかったから。本当は保存食用の野菜や肉をスーパーで買って帰るだけの予定のはずだったが、その前に。店の前を通りかかり、看板を見上げたとき、二時間寄り道してやれ、と思ったのだ。

結論から言うと、良かった。とても良かった。内装も素朴さに満ちていて、通された板張りの部屋には卓袱台と座布団が置かれており、背後には年季の入った黄ばんだエアコン、メニューを見ればフードの欄にはマジックで塗りつぶされた跡。生き残ったメニューは冷凍物だけの様子。壁にはけばけばしいイルカやクジラの絵は無く、ドアーはガラス張りでは無いごく普通の木のドアー。まるで友達の家に通されたかのようだった。

エアコンと同じく機械の種類も古いのか、配信されているはずの曲が入っていないのは残念だったが、店の感じは大いに気に入った。浪人の頃、時間が空いてたまに入っていたカラオケ店と同じ匂いがする。あの店は敷地の中に入るとバンガローのような小屋がいくつも点々と建てられていて、その一つ一つがカラオケボックスの個室になっていたのだ。あの店のおばちゃんのゆるーい雰囲気も好きだったが、気付いたときには無くなってしまっていたのだ。もう何年も前の話である。

そして自分は当時も絶唱した筋少と、その後覚えた平沢進・アンジーを好きなだけ歌ってスッキリして店を出た。咽喉がガラガラになった。楽しかった。ははは。



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