筋肉少女帯12月23日恒例ライブ (2018年12月23日)

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最高に楽しかったなぁ…………!!

「ザ・シサ」ツアーの直後ということもあって「ザ・シサ」の曲を中心に構成しつつ、「ディオネア・フューチャー」「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く」「僕の歌を総て君にやる」「ワインライダー・フォーエバー」に、定番曲の「サンフランシスコ」と「釈迦」という贅沢な構成。さらに、オーケンの弾き語りによる「人間のバラード」とインストゥルメンタルの「孤島の鬼」。

中でも「人間のバラード」はすごく嬉しかった。クリスマスにふさわしい曲かと言われれば首をかしげる侘しさが漂うが、後ろ向きで、とても寂しい人間賛歌だと己は思うのだ。

人に生まれて良かった。人に生まれて良かった。そう思いながら生きていたい。

毎年恒例の二十三日のライブということで、毎年恒例のクリスマスいじりがMCでは輝き、今日はクリスマスならぬ「キンニクマス」とオーケンにより命名される。そうしてクリスマスにも関わらず筋肉少女帯のことばかり考えている、世間一般で見れば隅っこにいる我々は水を得た魚のように大盛り上がりで、まるでここが世界の中心かの如く、キンニクマスを楽しんだのであった。

筋少物販では年に一度の福袋が販売され、橘高さんの物販では毎年恒例の抽選会が開かれる。つい、この空気を楽しみたくて早めに物販に並び、福袋をゲットできなかったもののこの日独特の賑わいに心がウキウキした。新商品のパーカーは買えたしね。

あとさ。嬉しかったのが。ずっと買う機会を逃し続けていた大槻ケンヂミステリ文庫の新譜を今日この場で買えて、さらにポスターとチェキがもらえたってことさ。これは予想していなかったことだったから尚更嬉しかった。こんなに素敵な特典をたくさんもらってしまって良いのかと、袋を抱えながらソワソワしてしまった。

いつだってこの日は特別なんだ。だから毎年、この日のために生きているんだ。

前方ゾーンに突入すれば、久しぶりの激しい圧縮とノリで全身汗だくになった。自分を含め、オーディエンスの群体がまるで一つの生き物のように感じられ、うねるうなりの中で何とか自分の足場を確保し、拳を突き上げてただひたすらステージを見つめる。特攻服を着たオーケンは激しく声を響かせ、赤いライトに照らされるとゾッとするほど格好良くて、「今後は母性だけでなく父性もくすぐっていく」と母性クスグラーを自称するMCでの姿とのギャップが凄まじかった。

アンコールではおいちゃんとふーみんがサンタの装いで現れ、ニコニコしながらお菓子を投げてくれる。取れなかったが、その姿を見るだけで幸せだった。開演前に流れるクリスマスソングの数々は普段イヤホンを耳に挿し、筋少ばかりを聴きながら街を歩く己にとって唯一、今日のみ耳にするものだ。そして開演を知らせる音楽は「二十一世紀の精神異常者」。そう、元号が変わろうとも我々はずっとここにいる。世の中の隅っこであろうとも、そこを世界の中心と信じ、いや、隅っこであると知りつつも信じるふりをして糧を得て、日常の世界を生きていく。元号が変わって例えこの日がこの日で無くなろうとも、この日があることを信じて一年を生き抜く。

そのように、信じさせてくれることがありがたい。
ありがとう筋肉少女帯。来年も、必ずこの日を。
メリー・キンニクマス! 



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