理想は二十八度なり

2017年8月24日(木) 緑茶カウント:0杯

去年から、夏の間は一日中エアコンをつけている。それというのも我が家は古い木造住宅の一室で、夏は非常に暑く、冬は非常に寒いというなかなか住みづらい環境である故だ。夏場、夜遅くに帰宅すると室温が四十度近く、ということもザラにある。玄関を開けると同時にもわっとした空気に出迎えられ、急いで窓を開けて空気を流し、エアコンをつけるもなかなか室温は下がらない。そして何より困るのが冷蔵庫が温まってしまうこと。夏場に適した設定にしても焼け石に水、冷蔵庫の中はぬるくなり、守られるべき食料は通常よりもずっと早く傷みが進んでしまうのだ。

そこで打開策として部屋にいない間もエアコンをつけることにしたところ、これが実に快適。外出中の設定温度を三十度にしてみれば程よい室温が保たれ、冷蔵庫も無事に稼動している。そのうえ電気代もさほど上がらない。そんなわけで夏の間はほぼ一日中エアコンをつけっぱなしにすることがお約束となり、過ごしやすい住環境を己は手に入れることができた。

しかし、最近困ったことが起きた。深夜にエアコンの効きが悪くなり、室温が上がるのである。寝入りばなは問題ないのだが、数時間後に何故かエアコンが動きを止め、室温がじわじわ上がって三十度を越えてしまうのだ。これでは困ると設定温度を下げる。二十八度。エアコンは動かない。二十六度。エアコンは動かない。二十五度。エアコンは動かない。二十三度。ここまで来てようやく動き出し、冷たい空気を放ち出す。

さあこれで眠れる、と安心したいところだが、この設定で困るのは明け方以降に部屋が二十度近くになってしまうということで、それは流石にあまりにも寒く、とてもじゃないが健康に眠ることなどできやしない。時間ごとにエアコンの設定温度を指定できれば良いが生憎そんな機能はなく、空いた時間を見つけてちょこちょこと原因を探るも今のところ解決の手筈は得られていない。

故にこのところ、どうにも寝不足が続いていて、若干体調を崩している。困ったものだよ。



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