楽しい図書館
2016年5月15日(日) 緑茶カウント:2杯
先週予約した本が届いたとの報せを受けて図書館へ向かった。己の住んでいるところは徒歩二十分圏内に二つの図書館があり、それぞれ別の市区町村は運営している。例えば一つは渋谷区、一つは新宿区と言うように。渋谷区の図書館では渋谷区にある全ての図書館から資料の取り寄せができ、新宿区も同様である。よって渋谷区にない本を新宿区から取り寄せたり、新宿区にない本を渋谷区で取り寄せたり、といったことが出来るので、便利さを噛み締めながら借りてきた本を読んでいる。
思えば大学卒業以来めっきり図書館を利用していなかった。近所の図書館を探すことすらしていなかった。欲しい本はとりあえず買っていたからであり、それで不満が生じなかったからである。そんな中で最近図書館を利用するようになったのは、高価な専門書を「趣味で」読みたくなったためだ。価格は一冊七千円ほどで、専門書ゆえ大きな本屋を探してもなかなか見つけられない。インターネットで購入できることは知っているがいきなり買うのは勇気がいる。何せまず、内容を理解できるかわからないのだ。せめて中身を少しでも見られれば購入の判断が出来るのだが……。
そうして悩み続けていた最中図書館の存在を思い出し、行ってみたら取り寄せできることがわかり、喜びながらガンガン借りて、あーやっぱ難しいなーと思いつつ、一緒に借りてきた入門書から手を付けて、少しずつ読み進めている。楽しい。とても楽しい。
ちなみに借りたのは義肢装具に関する本だ。まず義肢ユーザーのエッセイから始め、義肢装具士を取材した本を読み、今は義肢装具士になるにはどうしたら良いか解説した本を読んでいる。あと義肢装具学の本と、義肢装具メーカーの本と、再生医療の本と、生体医工学の本を借りた。身近に義肢ユーザーがいないため知らないことばかりで非常に興味深い。
興味関心の連鎖に任せて本を読んでいく楽しさよ。あぁ、快感。