十一月一日
2015年11月1日(日) 緑茶カウント:0杯
「何か違うね」
「何かちょっと違うね」
「何が違うんだろ」
「何が違うんだろうね」
「でもまあ悪くはないね」
「何が違うんだろうね」
母が亡くなってから何度も父と交わしてきた会話。そして今日は母の誕生日であり命日である日。今日は帰省のたびにリクエストしていたご馳走を父と二人で作った。母のレシピは無い。数年前、聞いたことはあるがそのときのレシピは電子の藻屑となって消えてしまった。確かにメールでもらったが、それをどこかに保存することはなかったため、記録されることなく消えてしまった。今更後悔しても遅い。
そうして、母のレシピとは違う、どこの誰かが作ったかしれない料理のレシピをもとに作って、やっぱ違うねと言いつつ、寂しさを噛み締める。そんな十一月一日であった。