一ヶ月。
2014年12月1日(月) 緑茶カウント:0杯
一ヶ月経った。まだいまいち現実感が無いが、少しずつ慣れてきているのを感じている。ただ、ふとした折に喪失を感じては泣きそうな気持ちになる。
この一ヶ月、筋少とオーケンに大いに助けられた。葬儀から十日ほど経った頃、机の中を整理していたらすっかり忘れていた筋肉少女帯のライブチケットが出てきた。チケットを見たとき「あぁ、そういえば、買っていたんだなぁ…」と、まるで他人の持ち物を見つけたような、他人事のような気持ちになったが、行ってみたら楽しめた。鬱々としていたのに楽しめた。びっくりした。
十二月の筋肉少女帯のライブチケットを発券したらこれまでに見たことのない番号だった。そしてまた、応募したことすら記憶の外に追い出してしまっていたのに、筋肉少女帯の握手会当選券が届いて、涙が出そうになった。十年間聴き続けた音楽を演奏する人々と握手をし、会話を交わすことが出来た。涙が出た。その五日後に、電車のサインお渡し会に行ったら、何と電車のメンバーと、オーケンと握手して会話をすることが出来た。一週間のうちに、二回も。
まるで神様が慰めてくれているようだ、と思った。ほらほら、あんたの大好きなものだよ大好物だよ! と咽喉にスプーンを押し込まれているようで。無論それは己の主観であり、全てはただの偶然なのだが、確実に己は励まされたのだ。
ただ、それら全ての幸運が無くても良かったので、どうか、と思う気持ちもあり、悲しみを感じつつ、悲しみに慣れながら生きている。