20×5=100 LIVE with 吉田一休 (2014年4月12日)

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昨年の100曲ライブは全公演を通して参戦した自分だが、今年は五公演中三公演の参戦である。叶うならば全て行きたかったが、予定が被ったり何だりで諦めざるを得なかったのである。

そして今日の公演も実はちょっと行くのに迷った。というのも、よりにもよって今日、筋肉少女帯のライブが重なってしまったのである。しかもレア曲満載の! ずっと聴きたかった「ペテン」「鉄道少年の憩」「飼い犬が手を噛むので」をやると言うのである。特に「ペテン」は好きで好きでたまらない曲。ライブの日程が重なってしまったことを知ったとき、己は何度もカレンダーを見つめたものだ。見つめたところで公演日がずれることなど無いのだが、そうしないではいられなかったのである。

しかし。もともと100曲ライブのチケットを先にとっていたこと、そして何より、この回を一番楽しみにしていたため、予定通り自分は今日、公演の行われるライブハウス「七面鳥」に赴くことにした。

もし来年、また100曲ライブが行われるとして、さらに吉田一休回が盛り込まれたとき、チケットの倍率が高まるようなことをここに書いて己の首を絞めるようなことはしたくないが、あえて言わせてもらおう。100曲ライブにおいて一番楽しく、盛り上がり、馬鹿みたいに笑えるのは吉田一休回である!

ほんっとうに楽しかった!

水戸さん曰くこの回は「チャレンジ枠」ということで、「間違ったり止まったりしても、元気で面白ければ成功!」とのこと。このあたり、自分は吉田一休について未だに深く存じ上げず、水戸さんのライブのゲストとしての姿しか観たことが無い。よって、何故演奏技術においてちゃかされるのか、心配されるのか、その由縁を知らないのだが、いかにも先輩後輩のような力関係があることは何となく伺える。そしてちゃかされながらも懐きまくり、いじられると目を細めて大口を開け、満開の笑顔を見せて笑う彼の姿はどこか愛らしい。

吉田一休の楽器はギターとハーモニカ、そしてカズー。まさか水戸さんとのダブルカズーを見せられるとは思いもしなかった。今日のライブは盛り上がる曲、馬鹿みたいな曲が多いセットリストになっているためか、カズーの登場頻度も若干多かった。「D.K.H」のダブルカズーはすごかった。ブビビビブビビビうるっさいのにちゃんと音楽になっているあたりがすごい。それに手拍子をする客も。

曲は屑の「ルック商店街」から始まり、「家のない子に」「無実のためのレインボー」「君を守りたい」「ベッドルーム・ロック」「しあわせになれ」「労働混成曲」など、屑の曲が多めで、アンジーの曲は普段よりも少なかったように感じられた。あぁ、でも「天花粉」「マグマの人よ」「奈々」「カナリア」「ゆきてかえらず」をやったから、少ないってほどでも無かったかな?

屑の曲の演奏を期待していたので、たくさん聴けて嬉しかったなぁ。「君を守りたい」は屑の登場SEで使っていたため、実際に歌うのは今日が初めてとのこと。レアである! 嬉しい!

ところでこの「君を守りたい」、何らかのネタが仕込まれているらしいことに気付いてはいるのだが、未だに何のネタなのかがわからない。今日も水戸さんと一休さんが歌っているとき変な笑いが起きていたので何かしらあるようなのだが、何なんだろうか。わからん。いつか気付きたいものだ。

今日の個人的な目玉は「ゆきてかえらず」である。ギターを爪弾かず、無音の中で水戸さんと一休さんのダブルボーカルにより曲が始まったときは、そのシンプルかつ重厚な存在感に息を呑んだ。そのうえで実感した。吉田一休の声は、とても良い!

去年の100曲ライブで、ゲストが吉田一休である理由を、水戸さんは「コーラスを買って」と言っていたのを思い出す。二人の声の重なりによって、音がどんどん立体的になっていく。これがすこぶる気持ち良い。

オリジナルの「ゆきてかえらず」は本当に疲れきり、心が擦り切れてしまった人の声だが、今日の「ゆきてかえらず」は、疲れきってしまった人の過去と現在に何があり、どうして疲れてしまったのかを正確に理解し、その切なさを見つめているように聴こえた。

「奈々」は自分でもどうしてここまで気に入っているのかわからないのだが、好きで好きでたまらないので、始まった途端テンションがガーッと上がってしまった。そのうえまさかのここでの客いじり!「なーななーななななーなー♪」と歌いながら、水戸さんの指示に従い、右手左手で動きを変えてあわあわしたり、泡踊りのように手をひらひらさせたり、頭上に掲げて元気良く両手を振ったりと、手を振りまくったよ。楽しかったなぁ。

アンコール一曲目の「カナリア」も嬉しかった。吉田一休がハーモニカをくわえ、あの陽気な音色を奏で始めたとき、「これが来たーーーーー!!!!!」と驚きつつもびっくりした。そうだよ! DVD「不死鳥」の吉田一休ゲスト参加バージョンのカナリアが大好きで何度も繰り返し聴いたのに、今の今まで何故か、それをすっかり忘れていた。だから驚いたのだ。自分の聴きたかったものがまだ残っていたことと、それをいきなり聴けたことに!

「屑」とは別の形でも、ゲスト参加という形式でも何でも良いので、今後も、せめて年に一度はこうして水戸さんと吉田一休のコンビを観たいものだとつくづく思わされた、そんな楽しいライブだった。水戸さん曰く、若手の追い上げもあるとのことで、一休さんの「チャレンジ枠」も脅かされつつあるとのことだが、いやいやいやいや。「チャレンジ枠」は是非吉田一休でお願いしたい。どうかそこは固定にしていただきたい。多分来年も自分はこの日を一番楽しみにするのだから。

ところで今日、水戸さんは「七面鳥」の近くにあるライブハウスの前で、変な格好をした女の子達をたくさん見て、「何て読むのかわからないような名前のビジュアル系バンドのライブがあるのだろう」と思ったのだそうだ。ところが一度そこを通り過ぎ、後でまた通りかかったとき、髪を立ち上げ、黒の特攻服を着たおっさんがいて、「ん?」と思ってよく見ると特攻服の胸に「サーチライト」と刺繍がしており、その聞き覚えのある単語で、「何て読むのかわからないようなビジュアル系バンド」ではなく、筋肉少女帯のライブがあることを知ったのだそうだ。ちなみに水戸さんはその特攻服のおっさんについて「多分スタッフだと思うんだけど……」と言っていた。水戸さん、その人は多分スタッフじゃなくてファンですよ。変な格好をした女の子達と同じ。

そして水戸さんは内田さんに、今日筋少もライブがあるんだね、というような内容のメールを送ったところ、「うほほ~い」という返信があったそうである。

あとMCでは、さだまさしがMCのみのCDを何枚も出している話があり、そのMCを水戸さんが「どんなMCかと言うと……宇都宮の餃子の話っていうのがあって」とカバーしてここで披露したら意外と受けてしまったり、いつかの血のしたたるフィレステーキが再登場したり、部分入れ歯が隣の客のトレーに挨拶をしに行ってしまたっりと、大爆笑で大盛り上がりであった。腹から笑えて気持ち良かったなぁ。