着られぬ服に一目惚れ

2013年10月24日(木) 緑茶カウント:3杯

服にこんなに心を鷲掴みにされたのは初めてだ。こんなに強い執着を抱いたのは初めてだ。しかも、決して着られない服に対して!

好きな服屋の通販サイトを眺めていた。そろそろ新商品が出るのではないかと思い、ページを開いた。そしてトップページに表示された、新商品の一枚の写真に目が釘付けになった。それは自分の好みのど真ん中。デザインされたプリントは、色合いも何もかもが素晴らしく、「欲しい」という欲求を強く抱かせた。画像を拡大し、何度も何度も眺めた。どこをとっても素晴らしい。襟も、袖も、何もかもが好みだ。ただ一点、形状という問題を除いて。その服はワンピースだったのである。

これと全く同じデザインのシャツがあったら間違いなく、己はすぐに買っただろう。思わず自然、ため息が出る。プリントのデザイン自体は男女どちらにでも通用する。故に諦めきれない。あぁ、ここまで衣服に心を射抜かれたことなど今まで無かったというのに! このプリントのシャツが欲しいと熱望せずにはいられない。まるで恋に落ちたかのように胸がドキドキする。もどかしくてたまらない。

穴が空くほど見つめたところでそれが化けることなど決して無いのだが。あぁ、惜しい。惜しいなぁ。



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