未分類

■9月4日4時「はじめて感想を送らせていただきます。」の方へ

ご感想をいただきありがとうございます。嬉しくて尋常じゃないレベルで興奮しました。MSSPをきっかけにご覧頂いていて、そのうえで日常の記事の、それもアダンソンくんやポケモンGOと言った記事に対して、楽しんでいただけていたことに嬉しさを隠し切れません。
そしてMSSPに関する情報を頂きありがとうございます。拍手のご感想を読んでびっくりしたのですが、シングル発売されているんですね!!!??? いや、シングルが発売される噂は聞いていたのですが……この間アニメイトを訪ねたときには見当たらなかったことから鑑みるに売り切れていたようですな……また注視してみます。
十二月に音楽ツアーが開催されると聞いているので、喜んで参戦するつもりです。それまでに売り切れていたシングルを入手しないといけないですね。未だに己は彼らについて、偏った知識しか持ち合わせていません。正直、まだゲーム実況動画を見ていないのです。ただ販売されている書籍の一部と、音楽の楽しさは知っています。そして彼らが己とほぼ同年代であるということも。同年代の彼らが、今までには見られなかった道を切り開いていく姿は、そこを通る自分でなくても希望に感じます。とても愉快です。また、それを差し引いても彼らの姿には癒されるものを感じます。それはオールナイトニッポンwで観た姿によるものではありますが。

まだしばらく多忙な日々が続きそうですが、MSSPが見せてくれる癒しも日常の一部に取り込んで、何とか乗り切っていきたいと思います。彼らの紡ぐ世界にも、己の歩む日常にもまだまだ愉快はあると思うので。その愉快の一片を日記と言う形でお見せできればと思います。もし良かったらまたお越しいただけたら嬉しいです。



未分類4杯, 筋肉少女帯人間椅子, 非日常

オーケンが「ボヨヨォオオーーーーーーーーーーン!!!!」とシャウトしたとき、己は胸の前で両手の指を交互に組んで、祈るような気持ちでいた。

まさかこの「ボヨヨン」という叫びを聞いてここまで感動する日が来ようとは、誰が思っていただろう。
でも、とにかく嬉しかったんだ。

「私事ですが」と前置きしていた通り、オーケンは五月に声帯ポリープ除去手術を受けている。そしてリハビリを経て、ロックの舞台に戻ってきた。たかだか三ヶ月だが、ずっと待ち望んでいたその声。思い出すのは先日の弾き語りライブで若干、辛そうに歌っていたこと。きっと大丈夫、時間をかけてゆっくり治してもらえれば、と思いつつ。思いつつも。

良かったなぁ。

見所がたくさんある公演だった。人間椅子の重厚な演奏、迫力のグリグリメガネ、いつまでも新鮮な日本印度化計画、ブラックサ・サバスにKISSのカバーに、長谷川さんのドラムがおどろおどろしいりんごの泪に地獄のアロハ、豪華絢爛な釈迦。全力で楽しんでいる大人達の素敵な姿に憧れ、自らもそうありたいと思い、この暗闇の中にある確かな居場所に感謝しつつ、しかし、やはり一番、今回心に残ったのはオーケンの声だった。

座席の都合でステージは遠く、メンバーの表情は読み取れない。それでも必死で目で追って、音を聴き、こうしてまた筋肉少女帯を歌うオーケンを観られることを喜びつつ、まだどこかしんどそうな場面もあって、心が苦しくなりつつも、待とう、と思った。

筋肉少女帯のセットリストは「イワンのばか」「カーネーション・リインカネーション」「日本印度化計画」「週替わりの奇跡の神話」「ワインライダー・フォーエバー」「踊るダメ人間」「サンフランシスコ」。何度も何度も繰り返し聴いた定番曲の安定感が嬉しかった。そしてしっくりくるその歌声に、ただしみじみと幸福を感じたのだった。

ありがとうオーケン。お帰りなさいオーケン。あなたの声が聴けて、とにかく嬉しい。



未分類

■8月9日21時「すっごく懐かしくなりました!」の方へ

サイトをご覧いただき嬉しいです、ありがとうございます。自分もオーケン大好きです!



未分類2杯, 大槻ケンヂ, 非日常

160806_1814

オーケンが声帯ポリープの除去手術を受けたのは五月の上旬で、己が最後にオーケンの歌声を聴いたのは四月二十三日の筋少ライブ。たったの三ヶ月ちょっとしか経っていないのに、オーケンの歌声を聴けるこの日を随分久しぶりに感じたのは、きっと不安もあったのだろう。

オーケンは時折歌いづらそうにしている場面もあったが、耳馴染んだ歌声とおっとりとした話し声はまさしく己が待ち望んでいたもので、ジーンと感動……するはずだったのだが、サービス精神たっぷりのトークと曲中の仕掛けでゲラッゲラ笑ってしまい、ごく単純に「あー面白かったー!」と非常に楽しい気分でライブを終えたのだった。

よって曲目は覚えているが曲順は覚えていない。最初の「タンゴ」「蓮華畑」「生きてあげようかな」と、本編ラスト、アンコール、ダブルアンコールだけは確かである。あとはもうわからなくなってしまった。


タンゴ
蓮華畑
生きてあげようかな
あのさぁ
アザナエル
おやすみ-END
揉み毬
氷の世界

ロマンティックが止まらない(水戸さん&うっちーテクノユニット)
100万$よりもっとの夜景(水戸さん&うっちーテクノユニット)

日本印度化計画~踊るダメ人間(短縮メドレー?)
愛のプリズン
混ぜるな危険
guru
蜘蛛の糸
香菜、頭をよくしてあげよう

~アンコール~
週替わりの奇跡の神話

~ダブルアンコール~
オンリー・ユー(オーケン、水戸さん、うっちー)


オーケンが声帯の手術を受けると知ったときは、今年はイベントやライブも控えめになるのだろうなと思ったものだが、復帰後怒涛のようにスケジュールが追加されていき度肝を抜かれた記憶も新しい。とはいえ今もオーケンはリハビリ中とのことで、高い声を出すのに難儀しているそうだ。筋肉少女帯の歌を歌えるか不安を抱いているようで、今日のライブでもポツポツと心情を吐露していた。

声が出せなかった期間はやはりつらかったそうだ。声が出せるようになったときは夢から覚めた心地であったと言う。改めて、気持ち良さそうに歌うオーケンを観られることを嬉しく思った。オーケンはたびたび、自分は表現がしたくてロックを始めた人間で、音楽がやりたくてロックを始めたわけではないことを様々な場面で語っている。その印象が強いためか、三十年以上ステージに立ち歌を歌い続けている人であるにも関わらず、オーケンが「歌が好き」であることを己は意識したことがなかった。だからオーケンが歌えないことがストレスだった、歌えることが嬉しいと語るのを聞いて驚いた自分がいた。同時に、驚きを感じる自分についても驚いた。

そういえば、オーケンが「歌が好き」「歌うことが好き」とストレートに語る場面を己は見たことがなかったかもしれない。だからこそ尚更、「好き」と語るオーケンに意外性を感じると共に、何だかむず痒いような可愛らしさを感じたのだった。いいな、と思った。

譜面を前に、アコースティックギターを抱え立ったまま歌うオーケン。今日のライブハウスは椅子席と立ち見席が混在していたため、立ち見の客を慮ってずっと立ったまま歌ってくれたのである。おかげで立見席の自分もオーケンの姿をしっかりと捉えることが出来た。この心遣いが嬉しい。

さらに、立ち見の客のために「ゼリーを撒いて、ゼリーの中でぷかぷかできるようにする」「天井から紐がぶらーんと垂れてきてそれに捕まる」「小学校とかに置いてあるさすまたでお互いを支え合う」などなど、素晴らしいアイディアを出して大笑いさせてくれた。個人的にはゼリーの中をたゆたいたい。

今回のライブでは、一曲一曲にまつわるエピソードや豆知識を歌った後に語ってくれた。「蓮華畑」は仮歌のタイトルが「蓮華畑」で、それをそのまま採用したとのこと。こういうことはたまにあるそうで、問題曲「ドリフター」は内田さんか別の誰かが歌っているのを聴いてそれを歌詞に採用したそうだ。また、「アザナエル」は仮歌の段階で歌詞があり、それをもとに今の歌詞に書き換えたのだが、元の歌詞にあった「放浪」の部分が残されているという。

「生きてあげようかな」では、演奏中、語りに入ったところで「このあたりからわからなくなるんだよね」と言いつつ、わざとらしく思い出し思い出ししながら語るというパフォーマンスも。ちなみに今度発売されるベスト盤に収録される新曲二曲のうち、一曲は「生きてあげようかな」に近いテイストとのこと。楽しみである。

「あのさぁ」では、「お客様の中にユニゾンできる人、コーラスできる人はいますかー?」という呼びかけの後、皆で「あのさぁ、あのさぁ、あのねぇ、あのさぁ」を歌う場面も。「あのさぁ」の「さぁ」は短く切り、「あのねぇ」はいやらしく、という指示が出され、オーケンも「あのねぇ」の場面で顔を作っていやらしさを出そうとしていたようだった。いやらしくはなかった。

曲にまつわるエピソードと言うと、聴き手側は「自分が聴いた状況や環境」が結びつくことが多いが、作り手は「その歌詞を書いていた場面」が印象に残るそうだ。「おやすみ-END」はアルバム「レティクル座妄想」のジャケットを描いてくれた友人の死の後に、友人のことを思いながら描いたもので、書きながら見ていた空の景色が思い出されると言う。

「揉み毬」からスパブームの話へ。一時期スパにはまっていたことがきっかけで「揉み毬」ができたという。ただ、スパに通ううちに「自分は男性の裸を見るのが苦手」であることに気付き、足が遠のくようになったそうだ。あと、風呂場で全裸の状態で従業員に「大槻さんのおかげで救われました!!」と熱意をぶつけられるも全裸ゆえ身の置き所がなく困ることがあったことも原因の一つだと言う。そりゃあなぁ……。

中盤あたりで、ゲストの内田さんと水戸さんが登場! チケットをとったときは水戸さんの出演は決定しておらず、ステージで観るまで水戸さんがゲストであることを己は知らなかったので、これは嬉しいサプライズだった。写真を見返してみれば看板にもきちんと記載されていたのに気付かなかった。まさか二週連続で水戸さんの歌声を聴けるなんて! 今日は何て豪華な日なんだろう!

内田さんはクラフトワークを意識した赤いシャツと黒いネクタイ、水戸さんは電気グループを意識したラフな格好、そして内田さんの機材はMac。そう、まさかの! 100曲ライブでも披露してくれたテクノをやってくれるのである! 今日も!

テクノ談義で盛り上がりつつオーケンは退場し、ゲストの二人だけがステージに残される。テクノ……と言うと100曲ライブ用に作った二十曲しかないはずで、それは全部水戸さん持ち歌のはずである。対バンならともかく、ゲストとして登場して主催者もいないまま自分の曲やるってかなりアウェーじゃないか……? 大丈夫だろうか……? と思っていたら案の定水戸さんも不安に思っていたらしく、3-10でカバーした「ロマンティックが止まらない」で盛り上げた後、自分の曲を始める前に前置きを入れまくっていた。

しかしアウェーも何のその。軽快な音楽と力強い熱唱で思いっきり盛り上げてくれたのである。格好良いなぁ!!

内田さんと水戸さんが退場するとオーケンが入場。このあたりだったかな。長年歌ってきたせいで歌い飽きている「日本印度化計画」と「踊るダメ人間」を端折りつつ繋げてやって、あたかもフルでしっかり歌ったような顔をして「たっぷり歌ったぞう!」と冗談を飛ばして観客を沸かせた。

「蜘蛛の糸」が聴けて嬉しかったなぁ。この曲がオーケンを知るきっかけになったので、とりわけ思い入れがあるのだ。だからこそこの日、改めて「蜘蛛の糸」が聴けたのは感無量だった。

「第二章」についての言及も。ある日、ライブで歌ってみようと思って久しぶりに「第二章」を聴き直したところ、自ら作った歌詞ながら「そういうことしちゃだめだよ!」とびっくりし、現在は封印しているらしい。歌詞の少年が更生したら封印が解かれるかもしれないそうだ。

本編最後は「香菜、頭をよくしてあげよう」。この曲の最後の「一人でも生きていけるように」が高くいため声を出しづらいとオーケンは語った。そうして前奏を爪弾き出す。自然、ドキドキしてしまう。そしてついに問題の箇所に差し掛かった。出た!

見事オーケンは歌いきり、会場は拍手で包まれた。ほっとした。やっぱり、嬉しいものだなぁ。

アンコールでは練習中の曲だから、という前置きをして「週替わりの奇跡の神話」。これの「不変の」も声が高く、なかなか難しいそうで、オーケンは何度もやり直して歌いきろうとしていた。

ダブルアンコールでは、ゲストの内田さんと水戸さんと三人で「オンリー・ユー」。数年前の水戸さんのライブ「不死鳥」でオーケンがゲスト参加したときにオーケンと水戸さんが歌った曲である。あのときはエレキだったが、今回はオーケンのアコギでゆったりと。思えばオーケンの弾き語りをこんなにじっくりたくさん聴いたのは今日が初めてだ。トークイベントで数曲聴くことはあるもののそれも頻繁にではない。だから尚更びっくりした。いつの間にか、人を交えて弾き語れるほど上達していたのだなぁ。すごい。

何年か前まで、全く楽器が出来なかったのが嘘のようである。同じように数年後、声帯ポリープの手術を受けた日が遠い過去にしか感じられない日が来れば良い、と思ったのはライブハウスを出て電車に乗って家に帰って風呂に入って人心地ついた後で、終わった直後はひたすら楽しく、面白かったー笑いまくったー最高だったーという感想しかなかった。オーケンと水戸さんのトークの勢いと面白さは留まるところを知らない。特に二人のMC談義の聞き応えは素晴らしかった。

あ、そうそう。ついにこの日チェキを買ってしまった。二枚。大事にとっておこうと思う。ふふふ。



未分類4杯, 水戸華之介&3-10Chain, 非日常

160730_1813

アルバム「人間ワッショイ!」の発売記念ツアーのファイナルであり、久しぶりの3-10Chainのワンマンライブ。チケットの整理番号がかなり良い方だったので、二列目あたりに立つことが出来た。終盤に差し掛かるにつれ盛り上がった水戸さんが柵に足をかけ身を乗り出すたびに、歌う水戸さんの奥歯まで見えて距離の近さに非常に興奮した。この日は水戸さんに向けて振り上げた拳を水戸さんの拳でガツンとぶつけてもらうこともできたので、もう、たまらなかった。嬉しかった。

オープニングでは不死鳥でも流れた例の萌え萌えボイスが流され、可愛らしい声で「さもなきゃくたばっちまえ!」と叫ばれるや否やメンバーが登場! 水戸さんは右手のおもちゃの銃でシャボン玉を撒き散らし、日の丸が描かれた扇子を左手で振って拍子を取る。そうして沸き起こる歓声の中始まった第一曲目が「Lesson」! アンジーの曲から始まり、二曲目が新譜の表題曲「人間ワッショイ!」で、三曲目が前作の収録曲「ぶっぽうそう」という流れであった。

セットリストはこのような感じである。ただし多少曲の順番が間違っているかもしれない。


Lesson
人間ワッショイ!
ぶっぽうそう

魂に訊け
この汗を笑うんじゃねえ
壷から抜け出せ

光あれ
泥の河
風天 Rollin’ (feat.山頭火)

心臓の囚人

雑草ワンダーランド
ジュージュー
前しかないだろ
あるがまま

ミミズからメドレー
~恋のメロディ
~愛の賛歌
~シャ・ラ・ラ
~ミミズ

ジョニーは鼻毛がヒッピースタイル
素晴らしい僕ら

~アンコール~

できそこなった
マグマの人よ

~ダブルアンコール~

アストロボーイ・アストロガール


新譜「人間ワッショイ!」を中心に前作の「楽観 Roll Show!!!」が多めのセットリストである。合間合間に「人間ワッショイ!(reprise-1,2,3)」が挟み込まれ、どんどんヒートアップしていくのが非常に楽しい。ワッショイワッショイ叫びながら拳を振り上げ全力を出し切ったので、暗い地下にいるにも関わらず夏祭りを満喫した気分になった。

最初のMCでは夏の話が語られた。水戸さん曰く、夏が好きで夏の曲も少なくないが、自分が好きなのは「思い出の中の夏」であって実際の夏ではない。インタビューなどで夏が好きかと聞かれることがあるが、好き嫌いではなく体力的にきついとのこと。ただ、年々一年が早くなっていっているので、もう何年か経ったら「そろそろ扇風機出そうかな」と思ったときには夏が終わっているかもしれないと話していた。ちなみに「思い出の中の夏」が好きなのは、思い出は思いでなので暑くないためだそうである。

「魂に訊け」「この汗を笑うんじゃねえ」はストレートに格好良かった。「壷から抜け出せ」を歌い終わった後には、この曲は長いことしっくり来ていなかったと水戸さんが語った。「壷から抜け出せーあーあー」と低い声で歌って終わってしまうのでいまいち盛り上がりに欠けるように感じられ、セットリストから外れて行ったと言う。しかし若い頃は激しい曲か静かな曲、どちらかに極端な方が盛り上がりやすかったが、今はお客さんも激しさばかりを求めていないことがわかるのでこういう曲も出番ができるそうである。

「光あれ」からゲストの扇さんが参加。ここの曲に入る前のMCではポケモンGOの話で盛り上がった。今日のライブ前に扇さんがコンビニの近くでポケモンを捕まえようとしている姿を澄ちゃんに発見されてしまったとのことで、扇さんが非常に恥ずかしそうにしていた。

それを受けて水戸さんが、ポケモンGOは「何となくやっている」体を装えない、知らない人しかいないところでポケモンを捕まえていても恥ずかしくないが、街中で必死にポケモンを捕まえようとしている姿を知人に発見されたらすごく恥ずかしい、とスマートフォンを操作する仕草をしながら語る。明言はしていなかったが、水戸さんもどうやらポケモンGOをプレイしているようで、内田さんと車に乗っているときに窓の外に時速六十キロで去り行くポケモンの姿を見つけ、「あー!」と叫んでしまったことがあるそうだ。

そして長々とポケモンGOトークで盛り上がった後に、「光あれ」へ。「人間ワッショイ!」の公式の推し曲は「この汗を笑うんじゃねえ」で、MVもそれで作っているのだが、水戸さんの公式の推し曲は「光あれ」とのこと。しかし会議か何かで「光あれ」を推してもスルーされてしまったらしい。

ちなみにこの「光あれ」についてはこんな話も。「光あれ」と口にするのは本来は神様のはずなのに、この曲では救いを求めている人間が「光あれ」と言うと神様がやってくる構造になっていて、録音した後に気付いてしまったとのこと。確かに。でも己はここに違和感はなかったなぁ。これだけおちゃらけた雰囲気の神様ならかるーく呼んで出てきてくれそうな感じがする。その軽さが良いよね。

「泥の河」は盛り上がるバラードを作りたいという思いから生まれた曲とのこと。盛り上がるタイミングは自分で判断してくださいと言われたので、自分で考えて拳を振り上げた。この曲で激しくベースを弾き鳴らす内田さんが格好良かったなぁ。

今回のゲスト扇さんの一番の見せ場が「風天 Rollin’ (feat.山頭火)」である。水戸さん曰く、この曲のために扇さんを呼んだと言っても過言ではないとのことで、その言葉に違わず非常に格好良かった! 「分け入っても分け入っても!」のコーラスの力強さと美しさ! これを生で聴けて良かった。

「心臓の囚人」でしっとりした後、内田さんの家の話へ。植物が茂りまくっていることで知られる内田さんの家だが、夏はさらに植物が勢いを増し、森のようになっていると言う。水戸さん曰く、ポケストップにならないのが不思議なほどすごいらしい。流石にこればかりは公開されることはなかろうが、一度その外観を見てみたいものだ……。

そして内田さん家の森の話から繋げて「雑草ワンダーランド」へ。この後立て続けに曲が続いた後の「ミミズ」のメドレーが最高に良かった! 「ミミズ」「恋のメロディ」「愛の賛歌」「シャ・ラ・ラ」と繋げて「ミミズ」に戻るこの贅沢! 特に「ミミズ」と「恋のメロディ」は大好きな曲なのでこうして聴けるのは本当にたまらない気持ちになる。格好良かった……!!

メドレーで盛り上がった直後、「ジョニーは鼻毛がヒッピースタイル」! 水戸さんも話していたがこの曲の威力は凄まじい。まるで十年も二十年も前からあった定番曲のような安定感と爆発力がある。これ、コミカルで楽しくて、切ないのが実に良いんだよなぁ。それでいて「生涯LOVE & PEACE」のキャッチーさ!

本編ラストは「素晴らしい僕ら」。実はこの日は己の三十歳の誕生日だった。よってこの曲に至る前も一人特別感を抱きながらライブを楽しんでいたのだが、「素晴らしい僕ら」は誕生日を迎えたその日に聴くとバースデーソングのように聴こえるなぁ、と感じた。それもとてつもなく生を祝福されているような。

嬉しかった。

アンコールは「できそこなった」「マグマの人よ」。そしてダブルアンコールの「アストロボーイ・アストロガール」で締め。終わるかと見せかけて、内田さんのベースが何度も何度もかき鳴らされて爆発を繰り返し、間に「ワッショイワッショイ!」を挟んで叫びに叫んで全力を出し切って終わった。祭りだった。夏祭りだった。ここは地下で、神輿もないが、確実に夏祭りだった。まだ八月に入る前だと言うのに夏を堪能しきってしまった。「人間ワッショイ!」「楽観 Roll Show!!!」の曲が多いだけに、全体的に明るく盛り上がる調子なのも祭りっぽさの由縁だろう。

あぁ、満喫した。楽しかった。