ファッションの毒パート2

2013年9月11日(水) 緑茶カウント:4杯

「ずっと適当な格好してきたから服を見繕ってもらいたい」

中学時代の友人からの頼まれ事であるが、頼む相手を間違えているにも程があって早々に逃げ出したい思いと、うわーこいつの中では自分はまともなファッションセンスが養われている人間として成長しているのかーという思いにより、恥ずかしさと申し訳無さで身悶えしたくてたまらない。友人とは数年ぶりに一度会ったきりで、中学を卒業してから会うのは二度目。中学時代の衣装と言えば、言わずもがな学生服だ。即ち、友人は自分の私服を知らない。

そこまで素っ頓狂では無いが流行に頓着しないため格好良くは無く、そのことに負い目を感じてはいるものの改善するほどの積極性も無く、最悪清潔感さえそれなりに保てれば良いかと思いつつも開き直れるほどでは無く、だいたい常にジーパンとTシャツもしくはポロシャツという適当な衣服で生きていて、何をどこに合わせると格好よろしいとかよろしくないとか、そこらへんがさっぱりわからない。

むしろ見繕ってもらいたいのは自分の方だよと思いつつ、どういう店を探せば良いのだろうとネット検索しながら途方に暮れている。自分はいったい友人をどこに連れて行けば良いのか。わからない。



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