静かな午後に昼酒をしながら
2013年8月27日(火) 緑茶カウント:5杯
畳に寝そべって昼寝をする友人を眺めて思ったのは、とりあえず自分は寝首をかくような人間だとは思われていないのだな、ということだった。いや、もちろんかく気なんぞ全く無いが。
買ったばかりのオーケンの新刊エッセイを読み終わり、二周目に入りながら買ってきたビールを飲みつつ、自分だったらどこまでなら寝ていられるだろう、と思った。とりあえず電車はいける。しかし電車で寝られるというのはよくよく考えたらかなりすごいんじゃないか。知らない人ばかりの中で無防備をさらけ出すんだぜ。
とはいえそこには他人と他人と他人と他人と他人と他人と他人という関係性があり、例えば電車で寝ている自分の寝首をかこうとする人間がいたとして、それを見る人間もいるわけで、その多くの他人達がどんな思考や思想を持っているかはさっぱりわからないことを考えると、人の目を気にする人であればリスクを冒してまで寝ている人に対して何かをしようとすることは無いだろう。
そして思うのは、全く自分のことを知らない人の前で寝ることと、自分の知っている人の前で寝ること、どちらの方がハードルが高く感じるだろうかということで、全然知らない人とちょっと知ってる特に仲の良いわけでは無い人だったら、両者がどちらもそれなりに善人と仮定した場合、後者の方が抵抗があるなぁ、というのが自分の場合。中途半端に自分を知っている人の前で寝るのが一番嫌かもしれない。
それにしてもよく寝るものだ、と思っている間にビールが空に。二本目を買おうか迷いつつ、結局買わずにぼーっとしながら、コンタクトレンズを装着していると気軽に昼寝が出来ないのが悩みものだな、と特に眠くもないのにぼんやり思った。