楽しいことと切ないことと

2020年3月18日(水) 緑茶カウント:2杯

今日はオーケンのプロジェクト「大槻ケンヂミステリ文庫」、略してオケミスのライブがあったのさ。そのチケットを己は買っていなくて、それはスケジュール的に観るのが不可能と思われたからで、ところがチケットが完売した後にタイミングがぴたっと合って、あー惜しかったなぁ買っとけば良かったなぁと思っていたら、コロナウイルスの影響で公演が中止になって、無観客ライブの開催が決定され、おかげで己は観たかった公演を最初から最後まで観られて嬉しかったのだけれども、同時に切なかったのさ。

誰もいない観客の前でいつものようにトークに華を咲かせるステージのオーケン。客席にはレールとカメラ。歓声も拍手も無く、しかしカメラの向こうは熱狂に包まれている。その熱狂の一部が自分。

楽しくて、嬉しくて、それでいて切ない。
早く鎮まれコロナウイルス。

直近でも似たようなことがあった。楽しくて切ないこと。会いたい人に会えて、あぁたくさんお話ししたいなぁと思ったけれども叶わなくて、どちらかと言うと己の苦手な話で場が華やいでしまって、自分はただただしんどくて、つい怒ってしまって。初対面の人に望んでいないアドバイスをされて、でも自分はそもそもアドバイスを望んでいなくて、この人は己について何も知らないのにどうしてアドバイスなんかできるんだろうと思うと不思議で、ただただ嫌な気持ちを抱いた。だってそもそも、その悩みは信頼している人にだけ打ち明けたつもりだったものだもの。しかしそれが良かれと思って共有されてしまったのさ。初対面の知らない人に。

でもね。わかるんだ。アドバイスをくれた人は唯一の共通項を探そうとしてくれたんだって。それでも己は望んでいなかった、それだけなんだって。それだけさ。

難しいなぁ、と思う。あぁ、切ない。
でもきっと、切ないことがあったからには楽しいこともあるのさ。人生は。それを望みに、生きていこう。



日記録2杯, 日常