ご利用は計画的に

2018年1月8日(月) 緑茶カウント:4杯

ちょうど重いものを持っていて、ちょうど一週間分の食材を買わねばならなかった。大根、人参、ゴボウ、玉ねぎ、生姜、舞茸、しいたけ、ブナシメジ、スナップエンドウ、ピーマン二袋、もやし二袋、ツナ缶四つ、豚肉三パック、ヨーグルト、すりごま、バナナ、エトセトラエトセトラ。これらをひょいひょいと籠に入れていくも、軽快な仕草に反して籠の重いことと言ったらない。しかも籠以外にも己の腕に負荷をかけるものがあるのである。あぁ、痛い。

よたよた歩きつつ、そうだカートを使おうと思い立つ。普段はほとんど使わないがこれがあれば大分楽だろう。そうしてよたよたカート置き場まで歩き、上段に籠、下段に荷物を乗せる。あぁ、そのときの解放感と言ったら! 肩と腕が重力から解き放たれた清清しさ! ジンジン痛む手のひらに血の巡る心地良さ! よし、これならまだまだ買い物ができる!

カートを押しながらあれこれと売り場を回り、ひょいひょいと乗せていく。どんなに乗せても何も苦しくない嬉しさに、己は若干浮かれていた。ハイになっていた。どれもこれも必要なものだったが、確かに必要なものだったが、ノリノリになって頭がパーになっていたのだ。

会計を済ませば大きなレジ袋が四つ。ずっしりした重量。
で、誰がこれを持って帰るのだい?

カートは危ない。自分の能力以上の買い物をさせてしまう。あまりの軽快さに自分の実力を見誤ってしまう。
便利なものだが、二度と使うまいと誓った。心に。



日記録4杯, 日常