オタクのタイプを考える

2015年12月13日(日) 緑茶カウント:4杯

オタクである、という自己認識はあるものの、そもそも己は何のオタクなのだろうとふと考えることがある。漫画が好き。アニメが好き。ゲームも今は全くやっていないが昔はのめりこんでいた。本も好き。音楽も好き。それらについて、拾った断片から想像をめぐらしひたすら思考することが好き。ファンアートを描くこともある。収集癖もある。漫画やゲームの関連書籍を集めることも好きだし、好きなミュージシャンが影響を受けた音楽や本を遡ることも大好きだ。

反面、あまり興味がないのが二次創作で、不思議と同人誌制作・収集方面には進まなかった。昔は「ぷよぷよ」を作った会社が出していた会報誌に投稿したり、お絵かき掲示板に常駐した過去もあれば、今でもたまにイラストを描くことはあるものの、それ以上の情熱はなかった。これについて、我ながら不可解だなぁとたまに思う。絶対はまりそうなものなのに何故はまらなかったのだろう。

思うに、二次創作も好きなのだが、それ以上に原作至上主義な面が強いのだろう。さらに、設定好き。中学の頃にはまったのが攻略本集めで、当時はまりにはまっていた「ぷよぷよ」の攻略本をひたすら集めまくって読みまくっていた。正直ゲームをする以上に攻略本を集め眺め読み込むことの方が好きだったのではないかと思う。何せ持っていないシリーズの攻略本にまで手を出していたのだ。当時ぷよぷよの関連書籍は山のように出ていたが、ほぼ集めきったはずである。

では何故そうまでして集めていたかというと、同じゲームでも、それぞれの攻略本によって微妙に違う表現がされていたり、新しい情報が載っていたりして、そのわずかな違いをかき集めるのが楽しかったのだ。そのほんのちょっとの違いを発見してはニヤニヤする中学生だった。

今もわりと物語の設定や世界観が気になる方で、この歌詞はどのような世界観で描かれているのだろう、登場人物の年齢はいくつだ、そもそも現代か過去か未来か異世界か、などと、書かれていないところまで深読みし、設定の断片が手に入れば喜んでまた思考をめぐらし、ひたすらあれこれと一つのことについて考える。これが最高に楽しい。そして考えに考えて考え抜いて、あるところで満足して次に移るのである。

「何のオタクか」と問われ、漫画やアニメ、小説などのうちから一つのジャンルを示せと求められるといまいち答えられないが、きっと自分は、いろいろなものの設定を考えるのが好きなタイプのオタクなのだろうなぁ。

と、己の嗜好についてくるくる考える夜。これはこれでまた楽しい。



日記録4杯, 日常