理解出来ないその現象

2015年9月8日(火) 緑茶カウント:4杯

その人の祝うべき発表に対して、己は拍手を打ちながら、ただただ首を傾げたのであった。それは祝福すべき事柄であったが、己にとって、なかなか理解が難しい事柄であったのだ。

何があったのかと言うと、その人は結婚を発表したのであった。それ自体は祝福すべきことであり、己も異論は無い。ただ、ひたすら理解出来なかったのだ。

何故か。その人は結婚に無縁であると数日前まで自称していた。そうして、一人で生きていくために、若い身空で老人ホームの見学をし、老いた先に永住する場所を調べていると公言していた。交際相手もいないとのことだった。そして年上の人から結婚を勧められると、苦笑しながら一人で生きていくための持論を述べていた。故に、己はそれを否定せず、世の中には様々な人がいるのだからと、それを当たり前の一つとして受け入れていたのだが。人間は心変わりする生き物とはいえ、この本日の瞬間的な発表に、ただただ困惑するのである。わからないのだ。それはポーズだったのか、真実だったが大きな事件があって瞬間的に事情が変わったのかが。

また、己もこのように、いつしか変化するに違いないと信じられながら、己の言葉を上っ面のものとして受け止められていたら恐ろしいな、と今更ながら思いつつ。祝福に対し異論こそ無いものの、ただただ考え込んでしまうのであった。



日記録4杯, 日常