セミと室温

2015年7月29日(水) 緑茶カウント:2杯

放っておくと三十五度にもなる密閉されたこの部屋で、セミの幼虫が羽化をする様子を観察しようと張り切って見つめていたが、背中にヒビが入る前にセミは落下し全身を打撲。救助し元の位置に戻してやったがその後動くことは無く、朝になっても変わらない姿で黙りこくっていた。

暑い。

セミの死骸は外階段の近く、ドクダミの群生のそばに安置した。蟻か虫か他の動物が食べるかもしれないと思ってのことだが、朝に家を出て、夜戻って確認したものの様子が変わったようには見受けられず、黙ったまま同じ姿でそこにいた。部屋に入るとやはり室温は三十五度。ここまで室温が上昇するなら、いっそ冷房をつけっぱなしにした方が家具や電化製品、食物、様々なものの健康が守られるのではないかと思うが、いまいち踏み切れず三十五度の室温を堪能している。暑い。

今日も道すがら、道路を横断するセミの幼虫を発見した。再度捕まえて持ち帰ろうかとも思ったが、昨日の今日であるので断念し、近くの木の根元に連れて行ってやった。全く見当違いな方向に歩いていたのである。お前は何を目指していたのだ、と問いたいが、方向音痴なセミはせっかく連れてきてやった木の根元からガサガサ離れてまた道路を横断しようとし出す。もしかしてそこに何かあるのか。セミにしか見えない恐ろしい何かが。

しかしセミにしか見えない恐ろしい何かは己には見えないのでそこを去る。明日うるさく鳴くうちの一匹がそいつであると良いなぁと思いながら。暑い。

明日、またセミの幼虫に出会ったらもう一度連れて帰ってみても良いかもしれない。



日記録2杯, 日常