四年四ヶ月待ちわびた

2014年9月12日(金) 緑茶カウント:2杯



この一曲をどれほど待ちわびただろう。「蔦からまるQの惑星」が発売されてから、何と四年四ヶ月ぶりのオリジナルアルバム。その間にセルフカバーベストが発売されこそしたものの、ずっと心の底からオリジナルアルバムの発売を待っていて、待って待って待って待って待った挙句。水分を失ってカラカラに干からびた蟻が、大きな水の一滴を全身で受け止めたかのような衝撃に溺れそうになっている。たった一曲公開されただけで!

タイトルは「ゾロ目」。演歌を連想させるようなしっとりとした始まりから一転してハードロックの調べに変わり、これがまた好みのど真ん中。そしてオーケンの歌声である。あぁ、やっぱり、己はオーケンの歌声が一番好きなんだ、と思いつつ、思いつつ、あっははははははと声をあげて笑った。

一人画面に現れ、噛み締めるように歌い上げつつスローモーションでヌンチャクを振り出し、他のメンバーが画面に現れ、皆が一所懸命楽器を弾いている中ひたすらヌンチャクを振って振って振りまくっている。何だこれは。何の映像だ。それだけでも面白いのに何とオーケン以外のメンバーまでもがヌンチャクを振り出し、流石に橘高さんは最後までギターを弾いているだろうと思いきやあろうことかギターソロの最中にヌンチャクを振り出した。

格好良い曲なのに笑えて笑えて仕方が無い。何度も再生ボタンを押しては曲の格好良さに心を奪われつつゲラゲラ笑い、笑いに笑いに笑い続け、続けた末にすっかり見慣れて、最初に見てからたったの数時間しか経っていないのに、もう映像と音楽がマッチした最高に格好良いミュージックビデオにしか見えなくなってしまって、今では惚れ惚れしながら再生ボタンを押しまくっている。

喜びと興奮でパソコンの前から動けず、もったいないので見るのを控えようとしつつもついつい再生ボタンを押してしまい、わざとらしいCGの桜や、微妙に背景のCGから浮いている橘高さんの金髪の境目を味わい、ふと体温を測ったら七度二分で、一ヵ月後オリジナルアルバムが発売されたら自分は興奮の挙句に死ぬのではないかと思いつつ、久しぶりにアルコールのいらない金曜の夜を楽しんでいるのである。



日記録2杯, 日常, 筋肉少女帯