中古屋巡りにおけるファンの習性
2014年9月6日(土) 緑茶カウント:3杯
オリジナルアルバムは既に全て所有している。ライブ盤も持っている。インディーズ時代のものだってある。よって、今現在、中古屋で捜し求めている品は無いのだが、中古屋に行くと必ず毎回筋肉少女帯のCDがあるか確認してしまうのである。
まずJPOPのカ行のコーナーに行き、「キ」から「ク」の間に挟まれているミュージシャンの名前が書かれた仕切り札を探す。ここに筋肉少女帯の札があれば満足感が得られる。ついでに「筋肉少女隊」と表記が間違えられていなければ心の中で店を褒める。この札の中にオーケンのソロや特撮のアルバムも一緒に突っ込まれていることもあるが、筋肉少女帯のものしか無い場合は改めて「オ」や「ト」を見に行く。きちんとそれぞれ札が用意されていると心の中でガッツポーズを取る。そして去る。
これは習性であって義務でもあり、今日も今日とてブックオフ、ディスクユニオン、レコファンを巡って同じ行為を繰り返した。本来自分が求めているのはまだ入手出来ていないアンジーのアルバムや、町田康関連の希少な品なのだが、まずは筋少関連を確認してしまう。確認し、ジャケットが見えるように飾られていると嬉しいなと思い、最近のCDがいくつも刺さっていると寂しいなと思い、あまりにも品揃えが良すぎると、データだけで満足出来るためにCDを全部売り払ったのか、それとも他に関心が移ったのか、もしくは所有者に不幸があって家族が処分したのだろうか…と考え込んでしまう。
誰かが所有しているCDが何らかの理由で手放される場合、全てが中古屋に行くわけでは無く、当たり前だがゴミとして処分されるものもある。すると年々過去に発売されたCDの現存数は減っていき、中古屋での流通も徐々に徐々に少なくなっていくということを、ほぼ全シリーズが揃った状態で並べられているタイトル群を見るたびに感じる。自分が求めている品もこうしている間に母数を減らしているのかもしれないと思うと、どうにか早めに出会って回収したいと感じつつ、今日も今日とて中古屋を巡るのである。