過程の存在を伝えたい
2013年11月27日(水) 緑茶カウント:3杯
意外と手間がかかるということを理解してもらいたいのだが、それを一から説明するといかにも恩着せがましいようで躊躇され、しかし口にしなければ伝えることが出来ないため、もやもやしている。
例えばだ。絵を一枚描くとしても、物によってはまず資料を調べて、ラフを描いて、下書きをして、ペン入れをして、消しゴムをかけて、薄い色から順に着色し、場合によっては修正液を使い、乾かした後スキャンして取り込み、元の色に近い色合いになるよう画面上で色調を補正する、といった作業が発生するのだが、その工程を知らない人は「描く」「塗る」の二段階で作業が終了すると思っており、「塗る」にしても頭にあるのは筆を数回滑らすだけ。結果、びっくりするほど気軽にびっくりするような要求をされるのである。
これと似たような事案が重なり、己は若干疲れているのである。別に恩を着せたいわけではなく、過剰な感謝を要求したいわけでもないのだが、「意外と手間がかかる」ことをどうにか知ってもらいたい。いや、伝えたいのだが。目の前で一から見せるのが一番手っ取り早いだろうか。悩んでいる。