筋肉少女帯 「シーズン2」(2010年1月19日)


筋肉少女帯のニューアルバム「シーズン2」をフライングゲット! 以下、感想を書き連ねるのでまあこのサイトでそんな心配はいらないだろうけど、ネタバレやだなーって方はご注意ください。

では、えーっと何から書こうかな。今四巡目に入っていて興奮しまくってるとこなんだけど、一巡目は部屋に流す形で聴いたんだよ。ヘッドフォンを使わずね。そしてうちにあるCD再生装置つったらノートパソコンしか無いから、そんな良い音は出ないんだよ。だから一巡目は派手な曲はかっこよさが伝わりやすかったけど、地味めな曲はピンとこなかったんだ。

しかし! 二巡目からヘッドフォンを装備して聴いてみたところ、どれもこれもかっこいい! アルバム全体で見てみるとちょっとメタル要素が足りないからボツになったという橘高曲がもう一曲入ってたら良かったとは思ったが、一曲一曲はどれもいい。

一番気に入ったのは「ロシアンルーレット・マイライフ」。いつかの日記でも書いた、作曲者はニュー・ウェーブっぽいものにするつもりだったのに、周囲がヴァイキング・メタル要素をつっこんで、それなのに何故かロシア民謡が混ざってしまったという変な曲。だがその変さが面白い。面白いだけでなくかっこいい。聴いているとついコサックダンスを踊りたくなってしまう。コサックダンス踊れないけど。

アルバムの一番最初に入れられている「心の折れたエンジェル」もかっこいい。これはライブでやったらすごく楽しいんじゃないかな。びっくりしたのは「人間嫌いの歌」。まさかこのタイトルでラブソングだとは思わなかった。正直ちょっと拍子抜けなところもあるけれど、あとに続く「世界中のラブソングが君を」と繋げて聴くとすごく良い。

「世界中のラブソングが君を」には驚かされた。正直、この曲にはあまり期待をしていなかったんだ。筋少のラブソングというと、誰か死んだり既に死んでたりイタコを呼んだりゾンビになって蘇ったり、そうでなくても別れることが前提だったりとそんなんばっかで、そこで「結婚式でも歌える正統派ラブソングを作ろう」ということでこの曲はできあがったらしい。それを聞いて、じゃああんま面白みは無いんかなー、と興味が薄れたんだ。あとバラードってのがあんまり好きでないってのもある。静かな曲よりジャンジャカジャガジャガしてるやつのが好みなんだ。

ところがなんだ。聴いてみたらこれはなんだ。優しい歌詞、美しい曲、綺麗な歌声、そしていつもの野太い筋少コーラスとは全然違う…えーと何て言えばいいんだ? 教会みたいなコーラス? わからん! わからないけど、こんな美しいコーラスを筋少で聴いたことは無かっただけに感動ついでに感心した。デビュー二十周年のバンドなのに、まだまだやってないことがあるってすげえ。



普段はこういうことはしないけど、あんまり素晴らしかったから貼り付けちゃおう。ちなみにこれは筋少の所属している事務所のトイズファクトリーがアップロードしたものなので、違法ではない。はず。だ。

オーケンがPOAROに提供し、それをカバーした「プライド・オブ・アンダーグラウンド」も楽しい曲だった。歌い方が何かに似てると思ったけど、「ノゾミ・カナエ・タマエ」かな。オーケンこだわりの間奏で入る謎の単独ドラムは一回目に聴いたときには「ポクポクポク」とまるで木魚の音のように聞こえて笑ってしまった。単独ドラムってもっとドンドンダガダガみたいなのを想像してただけに予想外だった。

そしてセルフカバーの「ノーマン・ベイツ'09」! 元の曲が好きなだけに期待も膨らんでいたこの曲、……言うことなし。「僕のこの手の〜」のあたりの…これはギターかな? すごく怪しげで気持ちがいい。さらに「モーレツ・ア太郎」の再録のときと同じように、昔の歌い方に習って絶叫してくれているのが嬉しい。再録する場合歌い方を今の状態に合わせてがらっと変えるパターンと、昔と同じように歌うパターンがあるけど、やっぱ後者の方が好きだ。絶叫系が好きってのもあるけどね。

まだ語り足りないけど興奮しすぎて頭がまとまらないのと、明日も早いのでもう切り上げよう。あー良いアルバムだー。ジャケットもかっこいいしなー。筋肉少女帯大好きだ。



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