2013年4月27日 (土) 緑茶カウント:3杯

「小江戸」という別名を持つ、古い建物や町並みが残る町、川越を友人と歩いてきた。どこの町でも見るような駅ビルを抜け、活気に溢れた商店街を抜けると空を乱舞するこいのぼりの群れ。さらにその先へと進むと喧騒の色の質が変わり、いかにも下町といった風情。軒を連ねる家々は味わい深い外観で、少しずつ手を入れながら大事に保存されている感がある。人力車が観光客を乗せて走っているが、その脇をかすめるように道の中央を自動車が走り抜けるギャップもまた面白く、町並みの鑑賞を楽しみながら散策していたのだが何だこの町は。
誰が始めたのか知らないが、やたらと動物の置物を目にするのである。

まずはこちら。まぁこちらはまだ可愛らしい。友人はうさぎだ! 梟だ! と言っていたが、魚を手にしているところから察するに、多分アライグマではないかと思う。まぁ、これは良いんだよこれは。これはまだ普通だ。問題はその先だ。

お前はいったい何なんだ。五円玉に乗ったカメレオン。このカメレオンはうなぎ屋の敷地内にいらっしゃったのだが、角を曲がるといきなり緑の顔がコンニチハしてくるので度肝を抜かれるどころじゃない。うなぎとカメレオンに何の関係があるというのだ。

そしてカメレオンと別れた直後に出会うのがハシビロコウである。おい、お前。お前は川越と何かしらの由縁をお持ちでいらっしゃるのか、と問いただしたい。こいつもカメレオンと同じうなぎ屋が所有しているものらしい。何でうなぎ屋にハシビロコウなんだ。やっぱりさっぱりわからない。
この二つだけであればあのうなぎ屋は面白い店だな、で片が着くのであるが、この後も何故か店先でパンダやらカバやら、どれもこれも二メートル近い巨大なサイズの動物の置物が見られたのである。流行ってるのか、川越で。これを置くのがイカスのか。それとも川越市が配布しているものなのか。誰かが始めたのを見た他の店がどんどん真似した末に出来上がったブームなのか。原因・理由はさっぱりわからないまま、やたらと深く印象に残ってしまった。何なのだろうか、あれらは。
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