2011年5月2日 (月) 緑茶カウント:2杯
呻きながらトイレに篭城しつつ、篭城、城に篭ると書いて篭城、即ちここは我が城、トイレイズマイキャッスル、などと阿呆なことを考える余裕はあるものの、阿呆なことを考えて苦しさをおかしさに変換するのが精一杯とも言える限界的状況を打破したのは夕方の五時を迎えてのことだった。二日酔い。
ご存知だろうか。胃液は皮膚を溶かすということを。ご存知だろうか。吐き過ぎると胃液で唇とその周辺の皮膚が溶かされて、唇は毒々しい赤に色を変え、口周りは真冬の肘のようにガサガサに荒れ粉をふくということを。ご存知だろうか。己はそこそこ酒が強いということを。
五百ミリリットルの缶ビールを「普通サイズ」と呼び、三百五十ミリリットルの缶ビールを「小さい奴」と呼ぶ我が家にて、親のペースに付き合って晩酌をしたゴールデンウィーク一日目、ワイン、日本酒を少々、ビールをしこたま呑んで酔い潰れ、二日目は半日寝て過ごすという情けない有様を晒し、己はいったいいつになったら学習するのかと反省し、ガサガサの口周りに冬場に使用されたと思われるメンソレータムの余りを塗って地元の友人と地元を徘徊、して気付いたことは己の土地勘の無さであり、同じ町内に住んでいるはずの友人と店舗や学校、道筋に関する話が一致しないのは己の脳内地図に穴と闇が多すぎるから。響良牙を笑えない。ロロノア・ゾロを笑えない。
地図を読めないうえに車に乗ると条件反射で眠ってしまう己は明日も助手席で助手の役目を果たさずに眠りこけながら移動する。明日は見事な滝を見に行くそうだ。楽しみである。
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