2011年4月2日 (土) 緑茶カウント:0杯
ハゲた。美容院に行き、襟足を短くしてもらおうと美容師に要求すると、言いづらそうに鏡を手渡され、襟足の生え際に五百円玉サイズのハゲが出来ていることを知らされた。人生で初めての円形脱毛症である。何てこった。
一ヶ月前には無かったとのことで、すると思い当たる原因は一つしか無い。恐らく地震によるストレスだろう。このところは地震の話を聞くと気分が悪くなることもあったので、ストレスの自覚はあったがまさかハゲるとは。これでは襟足を短く刈ってもらうことは出来ない。ハゲが隠れる程度の長さを残してもらうことにした。
散髪後本屋に寄り、もやしもんの十巻と最近文庫化したオーケンのエッセイ、「暴いておやりよドルバッキー」と、他、役立ちそうな本を抱えて店内をぷらぷらした。音楽、画集、写真集、のコーナーを回り、雑誌コーナーでぴあを発見。オーケンのエッセイが連載されている雑誌だ。そういえば今号はまだ見てなかったな、とページを開くと地震の話。ハゲは出来たが特に気にせず読み進める。地震のその時、オーケンは阿呆な映画の試写室にいたこと、オーケン自身に大きな被害は無かったこと、しかしライブを含めたいくつかのイベントは延期を余儀なくされたことが書かれていた。そしてその後、最後のくだり。ここを読んで、思わず目が熱くなった。
地震後、流れる音楽は応援系ポップスや無難な曲ばかり。しかし、そういう音楽では癒されない人達がいる。そういう人達を励ますためにまた音楽をやっていきたい。こんな内容だ。そして締めくくりがこの言葉。「”3分で人生を変える”は、地震ではなくて本来ロックバンドの決め台詞のはずだ。」
レジへ持って行く本を一冊加えて店を出た。オーケンめ。オーケンめ。あまりの格好良さに毛が生えそうだ。今までもどれだけ助けてもらったかわからないが、今回も助けられるとは。大好きだちくしょうめ。ありがたかった。
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