3月      

2010年3月1日 (月) 緑茶カウント:6杯
もう一年の六分の一が終わったってんだから驚きだよな! 時が過ぎるのは早いものだ。


2010年3月2日 (火) 緑茶カウント:5杯
言葉とは時代と共に移り変わるものである。今使われている言葉も百年後には辞書の上でしか見られないものになるかもしれない。自分が生まれた時代の常識が前の時代では非常識であったことなどよくある話だろう。しかし、自分が生まれた時代に正しいとされてきた言葉をなるべくなら大事にしたい。そう思って今まで過ごしてきたのだが、ついに、無意識に、ら抜き言葉を使ってしまった。

「飛び降りれない」ってね。いやーこれは。これはなかなかショックだったよ。意識してってんならまだしも無意識の所作だからなぁ。口から出した直後に使ってしまったことを知って愕然としたね。「見れる」「食べれる」を筆頭に、ら抜きは今や随分と世間に浸透し、咎める人も少なくなっている。耳に触れる機会も多い分、自分も慣れてしまったのだろう。それでもショックだ。

ら抜きが自分の中にも浸透しちまったんだなぁ。と、しみじみと感じた夕方だった。……はぁ。


2010年3月3日 (水) 緑茶カウント:6杯
やったー! やった! いよっしゃあああああ町田康が随分と久しぶりにフルアルバム発売! その名も「犬とチャーハンのすきま」! 気のせいかどこかファンシーな響きだー!!

嬉しいなぁ。町田康はエッセイから入った口だけど、彼の音楽も大好きなんだ。このところは作家メインで活動しているようで、音楽活動はもしかしたらやめていってしまうのではないかと思っていただけに、いただけにこれは何て嬉しい報せだろう! また新しい町田康の音楽をこの耳で聴くことができるんだ!

だってさぁ、もう町田康はアルバムを作らないかもしれないって思ってたからさぁ、現在発売されているCDを大事に大事に少しずつ買って聴いて、もったいなくて最後の一枚をなかなか買えずにいたくらいなんだよ。聴きたいけど全部手に入れてしまうのは寂しいというジレンマを抱えていたんだよ。それだってのに、もう! わー!!

これを機にライブなんかやってくれちゃったりしないかなぁ。一度でいいから町田康のライブを体験してみたいんだ。聴きたいなぁ、観たいなぁ。しかし! 今はとにかくアルバム発売の喜びだ! こういう楽しみがあるから生きてるってのは楽しいな。幸せだ。


2010年3月4日 (木) 緑茶カウント:3杯
本日は友人らと上野の美術館に行く予定であったが、アメ横の魅力に負けてそこらをうろついた挙句に結局美術館には行かずに終わり、夕方から企画されていた呑み会に赴いて酒をガンガンに呑み今頭が痛い。

で、まぁ楽しかったんだが、道の途中で携帯していたMP3プレーヤーを失くしちまったんだよね。しかも酔っ払っていたせいで二次会の店の名前、場所を覚えていないのだ。参ったなぁ。一次会の店は確認したのだが、そこには忘れ物は無いそうだ。参ったなぁ。容量が2GBでほぼ満タンで、電池が切れやすくたまにバグるという代物だが、まだまだ長くお付き合いをするつもりであったのになぁ。困ったものだ。参ったものだ。


2010年3月5日 (金) 緑茶カウント:6杯
花粉の時期になると目がかゆくなるため花粉症用の目薬を買うのだが、一度として使い切ったことがなく、さりとて去年の余りを今年も使うのはいろいろと恐ろしいので今年もまた新しく目薬を買った。つったって目薬を一つ使い切るほど悪化されても困るのだが、もったいないな。


2010年3月6日 (土) 緑茶カウント:2杯
どうすっかなぁ。魅力的なライブだとは思いつつ、当初は行かない予定だったがやはり行きたくなってきた。しかし前売り券の販売はとっくに終了しているし、当日券は前売りよりも五百円高い、今月は卒業旅行があるから出費も多い、それに月末には既にチケットを購入済みの筋少のライブがある、と否定要素を挙げつつもそれでも行きたい気持ちがじわじわしている。

で、まぁ、結局行ってきた。水戸華之介ライブ【不死鳥007】! ヤマザキ春のパン祭りならぬ春のギタリスト祭り! The Dominatorsの杉本恭一、筋肉少女帯の橘高文彦、人間椅子の和嶋慎治をゲストに迎えた豪華ライブだ!

このゲストが本当に魅力的でね。橘高さんは言うまでもないが、ちょうど最近レピッシュと人間椅子も聴き始めたところだったので、そりゃ行きたくもなるわなぁ。特に人間椅子。人間椅子のアルバムはまだ一枚しか聴いてないが、そのきっかけはオーケンとみうらじゅんと人間椅子がコラボした「君は千手観音」という曲で、これは初めて歌詞でも歌声でもなくギターの音が気になって好きになったって曲なのだ。そのギターを弾いたギタリストが来るのだよ。俄然行きたくなるよなぁ。

とはいえ入場順は販売順というわかりやすい仕組みであるからして、当日券ではそうそう前の方にも行けないだろうから本日は後ろでまったり観るかぁ、でも見えるかわからんなぁ、だが見えなくても音は絶対聴こえるからまぁいっか、と思って当日券を購入したのだが、意外や意外、まあまあ前の方に行けた。順番通りの入場ではあったのだが、開場時間になっても未だ来ていない人が多かったらしく、さっさと中に入れてもらえたのである。土曜日だから忙しくしていた人が多かったのかもしれない。

さらに、見た感じステージが高く、前方はなだらかな斜面になっていて、後ろの人も見やすい工夫が凝らされていた。また、会場内は横長のつくりになっているため一列一列により多くの人が立つことができる。このライブハウス良いな。好きだな。

入場してからしばらくは自分の後ろに並ぶ人が少なく、何だよ何だよ人は来ないのかよと不安を抱いたが、ある時ふと振り返った頃にはびっしりと人が入っていて安心した。後は開演を待つばかりである。

開演時間を十分ほど過ぎたあたりだろうか。照明が落ち、身構えるが雪崩のような押しは無い。これは前回行った3-10Chainでも同じだったな。するとステージの上のスクリーンにライトが当たり、突如映画が始まった。………何だこれー!?

まずタイトルと「この映画はオカルト信仰を何々するものではありません」とお断りが入って笑いが起こる。このお断りの文章をきちんと覚えていないのがまことに惜しい。そして始まったのは、マイケルのマスクを被った謎の男性と黒人女性のデートシーン。女性はマイケルに愛を語る。マイケルはそれが真実かどうか女性に問う。女性が己のそれは真実の愛であることを訴えると、なんと! 謎の男はマスクを脱ぎ、そこに現れたのは―――水戸さんだ!

悲鳴を上げる女性! マスクを中途半端に脱いだままドアップで映し出される水戸さん! 悲鳴を上げる女性! そして映画が終わり、スクリーンが徐々に昇っていくとその裏には三人の人影が。高台に立つ中央はその名も水戸華之介! そして彼の両脇に立つ男は、マイケルに扮する…誰だ………?

仮面をつけた謎の男二人はダンスマンと言うらしい。二人が軽快に踊る中他のメンバーも続々とステージに現れ、そのままライブスタートとなった。最初の曲はまだ聴いたことのない曲で、「そっちの調子はどう」みたいな歌詞があったことを記憶している。以下、大変曖昧な曲目である。

「そっちの調子はどう」みたいな歌詞のある曲
君と瓶の中
「ラブ!」と叫ぶ曲
愛に愛はあるのかい?
唇にメロディ、心に牙を
これっぽっちの悲しみで
蝿の王様
誰だ
サイクリング
全ての若き糞溜野郎ども
でくのぼう
天井裏から愛をこめて
「キムと〜」という歌詞の曲
世界が待っている
祈り
( )
〜〜アンコール〜〜
地図
( )
イエイエ

うーん、前半は「唇にメロディ、心に牙を」までは合っているはずだ。アンコール一曲目が「地図」、ラストが「イエイエ」ってのも間違いなかろうが、いつにも増してしっちゃかめっちゃかだ。三分の一ほどは知らない曲だったな。だけれども! ものすごーく楽しかった!

特に嬉しかったのは「蝿の王様」「誰だ」「全ての若き糞溜野郎ども」「でくのぼう」、後追いでアンジーの曲が聴けるなんて! しかも「蝿の王様」と「誰だ」は橘高さんのギターでだ! 今日は特別なお祭りなんだってことを感じた瞬間だった。

そして! イントロを聴いて、もしやこれはまさかあれか! とドキドキして、思わず叫びそうになったほど嬉しかったサイクリング! そうだよ! 水戸さんと杉本さんと橘高さんが揃うってことはこの曲をやる可能性があったってのに、露ほども予想してなかったんだ! だからこそ自分にとっては予想外の喜びで、いつかライブで聴きたいものだと漠然と考えていただけに、飛び上がるような思いだった。

水戸さん曰く、レピッシュと筋少のいいとこどりだそうで、水戸さんと杉本さんがボーカルをとり、橘高さんがあのギターソロを弾き、内田さんの野太いコーラスが格好良く、せかされるような怪しげな曲調にぐんぐん引き込まれた。。

そういえばこの日、自分は下手側にいたのだが、位置が良く内田さんも水戸さんも良く見えた。残念なことに橘高さんは少々見えづらかったが、今日の金髪はいつにも増してふわんふわんしていたように思う。出演を待つ間にふわふわに磨きをかけていたのだろうか。

最初のMCで水戸さんはマイケルの遺志は俺が継ぐ! と冗談を言って観客を笑わせ、今日はヤマザキ春のパン祭りならぬ春のギター祭りだと語ってくれた、ような気がする。それで、最初だったか次だったかは忘れたが、ギターの思い出を話してくれた。

水戸さんは昔ギターを買うために一所懸命新聞配達のアルバイトをしたそうで、それでようやくギターを手に入れたのだけれど、ギターを手にした瞬間に弾けるつもりでいたのに全然弾けない、何だこれは、なることを友人に話すと、そりゃ練習しなきゃ弾けないよと返される。水戸さん、俺はギターを買うために一所懸命新聞配達を頑張ったのに、この上まだ頑張らなければいけないなんて嫌だ! ってことで早々とその友人にギターを売ってしまったのだそうだ。わはははははは。練習なんて言葉はこの世から無くなれば良いとか言ってたなぁ。

ゲスト一人目の和嶋さんに水戸さんが「練習したの?」と質問をする。この答えがすごかった。和嶋さん、中学生の頃にギターを手に入れて、一日十二時間近く弾いていたそうだ。夕方から弾き始めて夢中になっているうちに、気づくと夜が明けているという状態だという。すげぇ。これには水戸さんも舌を巻き、才能とは努力を努力と感じないってことだ、というような話をし、俺も良い話をするのは苦じゃないから! 努力してないから! とオチをつけていた。

どの曲だったかな。和嶋さんと内田さんが並んで弾いているときに、弾きながら何かを話すか確認するかをしているようで、とても楽しげだった。その最中で内田さんがベースの上の方の弦に口を寄せていて、あれは何をやっているのだろうと思ったのだが、和嶋さんの弾き方を真似していたらしい。歯で弾くってすげぇな。

橘高さんの登場時にも水戸さんは「練習したの?」と質問をしたが、橘高さんは「練習? そんなの生まれて一度もしたことない」と一度とぼけてみせて、直後否定したくさん練習したと話した。

橘高さんは今回初めて不死鳥に出演することになったのだが、水戸さんは橘高さんに電話をして出演依頼をする前に、一度内田さんに打診してもらっていたそうである。曰く、二つ返事で断られたら俺傷つくからとのこと。わはは。

ゲストは和嶋さん、橘高さん、杉本さんの順で、次のギタリストを呼ぶ際に先に来たギタリストがソロを弾き、呼び出したら一緒に一曲やって、一曲終わったら先に来た方が退場する、といった形式だった。杉本さんが登場して橘高さんが退場すると、「杉本は半分メンバーのようなものだから気が抜けそうになる」と語っていた。

「愛に愛はあるのかい?」はこの間の3-10Chainのライブと合わせて聴くのは二回目になるが、今までの曲の中でも澄田さんのコーラスがかなり目立ってきて、メインボーカルである水戸さんの声を追いかけ追い越すようで、そこに内田さんの合いの手のような低く短いシャウトが入って、重なり方がとても楽しい。「唇にメロディ、心に牙を」は歌詞がこれだけで驚いた。ライブじゃ全然気づかんかったなぁ。まさに水戸さんを指すタイトルだと思う。

「蝿の王様」の「銭ゲバ! 銭ゲバ!」がすげー楽しかった。「全ての若き糞溜野郎ども」の「あの」箇所の盛り上がりったらなかったなぁ。ワーッと皆で手を上げて左右に振った。初めて聴いたときはこのメロディに何て歌詞をつけるんだとびびったものだ。

今回のライブで一番印象深かったのは何だろう、と考えると「世界が待っている」だろうか。好きな曲というのもあるが、これは素晴らしかった。照明が落とされ、まずはピアノの編曲でアコースティックっぽくゆったりと始まり、一番が終わったところで、かな? 突如演奏が元のバージョンに切り替わり、照明がステージを真っ白に照らし、天井から赤や青、緑、白、黄色の色とりどりの風船が降ってきた。見上げれば鮮やかな色が視界いっぱいに下りてきていて、落ちてきた風船を手に取るとビリビリと振動する音が手のひらに感じられた。

昔、耳の聞こえなくなったピアニストの少女が、風船から伝わる音の振動を感じて再び音楽を取り戻す漫画を読み、以来、一度そいつを体感してみたいなと思っていた願いが唐突に実現されて、こんなこともあるのかと思った。降ってきた風船を観客はポンポンとステージの方にはたき、弾んだ風船はあちこちの頭の上に戻ってきて、ゆるやかなバレーボールをしているみたいだった。

アンコール一発目の「地図」は、3-10Chainの中でも特に気に入りの、胸にガツンガツンと突き刺さってくる曲で、今日聴けたことが本当に嬉しい。前回の3-10Chainで聴けたときも嬉しかった。

最後の最後はギタリストが全員集合し、何の曲にしようかと思ったがシンプルなロックでということで「イエイエ」。このとき橘高さんが一人衣装を変えて登場した。それも不必要にヒラヒラとした真っ白のドレス。水戸さんがしばらく凝視していたのが面白かった。何となく、橘高さんは「格好良いから」ではなく受け狙いでこの衣装を選んできたような気がする。あえて不調和を作り出そうとしているというか、インパクトのためというか。フェスで白いドレスを着ていることが多いのもそういう理由ではあるまいか。

そんな橘高さんと書生姿の和嶋さんが並ぶと不調和どころの話ではない。そこに澄田さんもやってきて三人並んで立ったところで水戸さんが「同じ職業の人達とは思えない」とつっこんだ。全くである。

あぁ、そういえば、ここじゃなくてどこだったかなぁ。上手側で澄田さん、橘高さん、和嶋さんが並んだときだっけ。内田さんが一人高台の上に上ってベースを弾いていて格好良かったなぁ。内田さんが一人で目立つことは少ないので印象深かった。それと同じく高台で、本編終了直前だったかな、ダンスマンが再登場し、クラッカーを観客に向けて鳴らしたのだが、クラッカーから出た紙くずが内田さんに降りかかって紙くずが内田さんとベースに絡まり、絡まったまま演奏を続ける内田さんが面白かった。あれ邪魔じゃなかったかな。邪魔だっただろうな。ネックに思いっきりひっ絡まってたしな。

そういや橘高さんが登場直後、くるっと回ったときにギターが水戸さんの頭にぶつかりそうになったことがあった。慣れてないと危ないね。

ラストのイエイエでは四人のギタリストが順番にソロを披露。盛り上がらないわけがない。欲を言えば内田さんのソロも欲しかったところだが今日はヤマザキ春の、ならぬ春のギタリスト祭り。終演後もしばらくアンコールの拍手が鳴り止まず、トリプルアンコールが熱望されたが、ボーカリストが物販にいるため不可能であるとの放送がなされて笑った。

さて、何故水戸さんが物販にいるのかと言えば、何と! 本日先行発売される3-10Chainのベストアルバム「鎖の肖像」を購入すると、水戸さんからサインと握手をしていただけるとのサービスが! そりゃーもう、そりゃーもう、もちろん買いましたよ。買わないわけがない。家を出る前、財布にチケット代とドリンク代しか入っておらず、そのまま出ようとしたのだが思いとどまって追加をしてきて良かった。流石にそれだけでは不安かと思ってやめておいたのであるが、ここで追加しなかったらアルバムが買えないところであった。危なかった。

物販購入後、サインを待つ人々の長蛇の列に並び、ライブの余韻を噛み締めながら順番を待った。何か話そうか、どうしようか、と緊張した挙句、水戸さんを目の前にしてつい「こんにちは」と挨拶をしてしまった。挨拶、大切である。人と人とを繋ぐのは挨拶だ。しかしこの場では何か違う気がする。

慌てつつも気を取り直し、水戸さんにサインをしていただく間に「グレーゾーンの客なのでベストが発売されて嬉しいです」「欲しいけど、手に入らなかったので」と告白をした。ベスト盤の発売で、自虐と冗談を交えつつ、「コアなファンしかいないバンドだから皆ベストなんか出さなくてもアルバム持ってるよ!」「これからはグレーゾーンの客を増やしていこう!」と水戸さんが話していたからである。実際、自分はせいぜい半年程度のファンで、3-10Chainのアルバム四枚のうち初期二枚は廃盤になっているためレンタルでしか聴いておらず、アンジーも少しずつ集めている状態。まさにグレーゾーンと呼ぶにふさわしい。

水戸さんはにこやかに「珍しい! これから濃いゾーンに!」と言ってくださり、握手をしていただいた。舞い上がって「はい! 濃いゾーンに入っていきたいです!」って元気良く返事をしちゃったよ。水戸さんの手は温かくて柔らかかった。

サインしていただいたアルバムを大事に鞄にしまい、駅へと歩みを進めながら「客じゃなくてファンって言えば良かったなぁ」と反省したりしつつ、ニッコニコに笑いながら電車に乗って帰宅した。ライブの後はいつも満面の笑みを抑えきれなくなる。筋肉の動きがニヤニヤじゃなくってニコニコなのだ。あぁ、迷ったけど行って良かったなぁ。楽しかった。

そうそう。今回は前回の3-10Chainより水戸さんの声がよく聴こえた。この間は内田さん前の最前付近に立っていたからベースの音はズンズン響いてきたが、水戸さんの声はやや聴こえにくかったんだよな。これくらいの位置だと観るのも聴くのもちょうどが良いね。


2010年3月7日 (日) 緑茶カウント:3杯
明日から京都に卒業旅行だ。京都には中学の修学旅行でも行ったが、そちらはあまり良い思い出が無いので今回こそは楽しみたい。まぁ、今度は気の合う奴らと行くのだから問題は無いだろう。強いて心配することと言えば誰かが遅刻しないかってことくらいだ。

何て言って自身が遅刻をしたら笑えないので今日は早く寝るとするか。おやすみなさい。


2010年3月10日 (水) 緑茶カウント:4杯
京都から帰宅! 心配していた遅刻もなく、全員が時間前に集合し、楽しく過ごすことができた。京都は大人になってから行った方が楽しいかもしれんなぁ。今回の旅行のマイベストは何だろう。夜の伏見稲荷の千本鳥居かな。しかし鳥居のでっかい柱にこれまたでかでかと「電通」と書かれているのには笑った。何かイメージに合わねぇー。わはは。

詳しい感想はまだ後日。今日はゆっくり休むとしよう。連日の酒盛りで睡眠不足でへろへろなのだ。今日はたっぷり寝るぞ。


2010年3月12日 (金) 緑茶カウント:2杯



京都旅行一日目。大学卒業を記念してサークルメンバーで京都に行ってきた。残念ながらそれぞれの都合が合わなかったり、キャンセルせざるを得なくなった人が出たため予定より少ない人数での旅行となったが、八人で思う存分京都を堪能してきた。

とはいえ出発前から自分は一つの不安を抱いていた。この面子、きちんと新幹線の出発時刻までに集合することができるのだろうか。大概サークルメンバーで待ち合わせをすると誰かが遅刻、ひどいときには集団で遅刻してきやがるのである。だが、これはサークルメンバーに限った話ではなく、高校の美術部仲間にもその傾向があり、幼馴染の友人も遅刻の常連である。単に自分がそんな星の下に生まれてきただけかもしれない。全くひどい星もあったものだ。つっても集合時間二十分前に到着する計算で予定を組んだくせに、道に迷って目的地に到着することすらできなかった過去を持つ方向音痴が言えた義理ではない。その後電話で連絡を取り合って無事回収していただいた。とても恥ずかしかった。

結果、心配は杞憂に終わった。皆が時間前には到着していた。これは良い。とても良い。しかし! 八人のうち四人が集合場所とは全く違うところでまったりくつろいでいやがった。四人もいるのに四人のうち全員が何一つ疑問を持たずにいるってんだからすげぇ。方向音痴として悪名高い自分まで呆れさせるとは大したものである。



新幹線に乗り込む前に昼飯を購入した。少々値が張るが旅行なのでこのくらいの贅沢は良かろう。ご飯がぎっしり詰まっていて腹も膨れて満足した。当初は崎陽軒のシウマイ弁当を買うつもりだったのだが、陳列ケースに並べられたそれをよく見たらシウマイ弁当ではなくただのシウマイオンリーだったので変更した。ご飯が無いのは寂しい。

八人だったので三人、三人、二人に分かれて座席に着き、前方の三人の座席を回転させて向かい合わせにし、ガイドブックを開きながらどこに行こうかと話し合った。実はこの旅行、ここに来るまで全くのノープランで、新幹線の切符と宿の手配しか準備はしておらず、皆が漠然とどこどこに行きたいという希望を抱いているだけという適当にも程がある有様だった。ちなみに後ろの二人は話し合いの輪に入れなくて可哀想に思えるかもしれないが、二人してずっとポケモンをやっていたので何の問題もなかった。このポケモントレーナーのうち一人は二日目の自由行動で京都まで来てメロンブックスで同人誌を買い、サイゼリヤでまったり過ごし、京アニで買い物をするというものすごい自由っぷりを見せ付ける。格好良すぎるだろお前。

新幹線は昼過ぎごろに無事京都に到着。チェックインにはまだ早いが、幹事がホテルに荷物を預けられるよう頼んでおいてくれていたので一旦ホテルに向かうことにした。すると既に部屋は用意してあるから入って良いよとホテルの人に言われたので、遠慮なく部屋に入らせてもらった。おお! 広い! 窓からの眺めはよろしくないがこの安さでこの広さと設備なら何の文句も無い。頑張って良いプランを探してくれた幹事に大感謝である。



宿でゆっくりするのも良いが、せっかく京都に来たんだからってことで早速皆で観光に繰り出すことにした。少し歩き出しただけで何やら「京都っぽい」道に出て自然とメンバーのテンションは上昇して行く。この道を歩くだけで何回立ち止まってシャッターを切ったかわからない。橋を渡ったり、川を覗き込んだり、川を覗き込んだ奴を突き落とそうとしたりしてキャッキャウフフワーワーハハハとはしゃぎまくった。通行人が見たらちょっとお前ら落ち着けと心の中で突っ込んだことだろう。多分数人に突っ込まれたな。

とりあえず今日は八坂神社に行こうという話になり、では八坂神社を目指す過程でどこを通ろうかってんで知恩院に行ってみることにした。法然上人縁のお寺である。



一人の階段と坂を愛する友人曰く、「これはすごく良い坂」とのことだ。なだらかな傾斜で歩きやすく、奥行きが感じられる様子がよろしいらしい。この友人が、小さい頃庭に生えていた苔を何となく毟りまくっていたら祖母に叱られた話をしてくれた。当時は何故叱られたのかわからなかったが、今ならわかると彼女は言う。自分も小学生の頃傘の先でタイルとタイルの隙間の苔を穿り返したりしたなぁ。楽しくて。





到着すると門全体に白い工事用のカバーがかけられており、もしかして中には入れないのかと不安を感じたが中には入れてもらうことができた。



写真は無いが、濡髪大明神と千姫のお墓にもお参りをしてきた。千姫とは秀吉の息子秀頼に嫁いだ徳川家忠の長女である。メンバーに一人武器と武将のファンがいたため熱く解説をしてくれた。今回の旅行では、上代文学、近代文学、武器、武将、カメラ、手相、地理、ジョジョ、と何かしらに詳しい奴、もしくはマニアがいたためどこかしらで誰かが語りだして大変に面白かった。



知恩院を出たところで腹が減り、どこかでお茶をすることにした。一度目的地である八坂神社にも着いたのだが、いやいややはりその前にとその周辺をぶらぶらし、趣のある一角に入ってそのうちの一軒でおやつにすることにした。



写真をアップするといかにもこの店に入ったようだが、これは何となく撮っただけで入ったのは別の店である。抹茶のメニューが充実した店で、抹茶のメニューが充実していたにも関わらず自分は欲望の赴くままに抹茶とは何の関係も無いわらび餅を頂いた。餅自体が黒い色をしていてとても柔らかく、つるつるぷるぷるしていて美味しかった。普通の民家を改造したようなお店だったな。



腹ごしらえが済んだところで目的の八坂神社である。祇園祭で有名なあの神社だ! 西楼門から入ったのだが、出るときに向かいのビルのてっぺんに真っ黒なアンテナが日の沈みかけた空を背景ににょきにょきと生えていてやたら印象に残った。





自分は古事記を専攻していたので、スサノヲが御祭神と聞くとテンションが上がる。スサノヲには世話になったなぁ。研究のメインはヤマトタケルだけど、スサノヲとの比較研究も行ったから既に他人のような気がしない。そこまで親しみを感じるのもどうかと思うが。

それにしても、こんな神社が身近にある京都の人はいいなぁ。人生の節目に気軽に詣でられるのが羨ましい。ちょっと散歩に行ける範囲の、日常の中にあるってのが良いよなぁ。しかし、京都ではないが観光地に住む友人曰く、観光地には観光地なりの苦労があるとのことだ。年がら年中ハレ全開の人がやって来るので普通に日常を過ごしている人々にとっては迷惑なことも多々あると言う。観光客は「せっかくの旅行だから」と羽目を外すが、現地人にとってはそんなことは関係なく、商売をしているならともかくただそこに住居を構えているだけの人間にとってはひたすら迷惑なだけとの話だ。うむ、我々も気をつけよう。

八坂神社を出て、もう一つどこかを観てから宿に戻ることに決めた。宿のプランは朝食はついているが夕食はついていないので、宿の玄関が閉まる前なら何時に帰ろうとも問題はない。と言ってもあまり遅くなりすぎても疲れるし、明日もあるのであと一つ、それで夕飯を店で食い、酒とつまみを買い込んで風呂に入ってから部屋で宴会をすることになった。



じゃあ伏見稲荷に行こうぜ! と言い出したのは誰だったか定かではないが、一同異論無く次の行き先を決定し、道々の風景を楽しみながら歩いたところ、着いた頃には夕方で、あたりは暗くなり始めていた。雨もポツポツ降り出してきたように思う。天気予報を見ていたため全員傘は所持していたが、ちょいと面倒なことになったなとは正直思った。



このあたりだったかな。そうそう、当初は店で夕飯をとるのではなく、河原町の錦市場でいろいろと買い込んで、宿で食べようと話していたんだった。ところが錦市場が十八時に閉まってしまうことが判明し、予定変更したんだったかな。この写真を撮ったときには既に十八時を過ぎていた。ぼんやりと光る提燈が何とも幻想的で美しい。幻想的で美しいが、小雨と夕闇の影響で写真を撮ることが難しくなってきた。どうしても画面がぼけてしまうのである。

フラッシュを焚いても改善しない。これはいったいどうしたものか。どうにもできないもんなのかなぁ、と同じくデジカメを持った友人と話していたら、突如始まったカメラ講座。一人の写真好きの男が立ち上がり、我々に暗がりでの写真の撮り方をレクチャーしてくれた。なるほど、写真がぼやけるのは光が集まらないことが原因なのか。だから、なるべく灯りの下などの明るいところから撮影するのがよろしいらしい。あとはカメラについている機能を有効活用するとか。明るいものにピントを合わせるのもポイントらしい。ためになるなぁ。





友人による指導の結果がこのような感じである。そうこうしているうちにどんどん暗くなってきた。もうこりゃ夕方じゃなくって夜だなぁ。この暗さで千本鳥居を抜けるのは危ないかもしれない。だが、せっかく来たのでせめて途中まででも歩いてみることにした。伏見稲荷に来た一番の目的がこれだしな。



トンネルのように続く無数の鳥居だ。延々と奥へ奥へと鳥居をくぐっていくのは、どこか異世界への道を通っているようで怖々とした思いがこみ上げてくる。一つ鳥居をくぐる度にだんだん人間じゃなくなっていく心地がしてゾッとしつつも面白い。これは…夜に来て良かったなぁ…。ここをくぐっている最中には思わなかったが、今こうして写真で見ると何か巨大な生き物の体内を歩いているようでもあるね。

鳥居を抜けた先はさっきまでの狭さから一転してパッと視界が開ける。このギャップが面白い。奥社奉拝所と言うそうで、この先にも鳥居は続いているのだそうだが、時間が時間なのでここで引き返すことにした。

ここに「おもかる石」という石灯籠がある。願い事が叶うか否かを念じてから石を抱え上げ、石が思ったよりも軽く感じたなら願いが叶うそうだ。願いの内容は書かないがもちろん試さないわけがない。………これ、思いっきり重く予想しといた方がいいぞ。やってみようって人は是非、さ。

個人的に伏見稲荷退社の千本鳥居は今回の旅行のマイベストだった。他のメンバーも言っていたが、また京都に来る機会があったら今度は是非とも全ての鳥居をくぐって来たい。このとき、いっそ深夜にホテルを抜け出して制覇しに来るかと冗談交じりで話したが、流石にそれは実行しなかった。迷惑がかかるのもあるが、何より疲れていたのである。

うどんと丼の店で夕飯をとってから、酒とつまみを買い込んで宿に帰着した。店では自分は京風カレーうどんなるものを注文したのだが、これ、カレーの味がほとんどしなくて驚いた。とろっとした出汁の味にほのかにカレーの風味が感じられるといったもので、普段食べなれた出汁でカレールーを溶かしたドロドロしたうどんとは全然違っていた。これは京都のカレーうどんがこういう様式なのか、それともこの店が単にこういう風に作るだけなのか気になるところだ。これを知るには別の店でもカレーうどんをたのんでみれば良いのだが、京都まで来て二食も同じものを食べるのは嫌だ。

宿の部屋は二部屋とってあり、男部屋と女部屋に分かれている。宴会は女部屋で行うことになり、風呂に入った後皆で女部屋に集合して乾杯をした。当初は明日もあるし、疲れているし、ほどほどにしてさっさと寝ようと言っていたのだが、まーそうはならんわな。馬鹿話をしたり馬鹿騒ぎをしたり真面目に語り合ったりしたりしているうちに気付けばあっという間に二時を過ぎている。朝食のバイキングは七時から九時まで。当然食べないわけにはいかないので寝不足の体で朝飯をガンガン食らうこととなった。しんどかった。


2010年3月14日 (日) 緑茶カウント:0杯
京都旅行二日目。寝不足で食欲は無いがデザートのアイスを食べる余裕はある。しかし眠い。メンバーの一人が「ウヲも朝風呂に入ってきたら良かったのに」と言った。風呂につかったらスッキリして目が覚めたらしい。風呂に入る時間があるならその分寝ていたいと思ったのだが、なるほど、明日は朝風呂につかってみるか、と考えた時点で今日も夜更かしをするつもりであることがよくわかる。実際それは実行された。

だが寝不足を患っているのは自分だけではなかった。食後、各々出かける準備をしていたのだが、約二名は布団の中でぐっすり眠り込んでいる。死んだように眠っているというか、死んだように死んでいるというか。この二体の死体をどうするか話し合い、とりあえず遺棄する方向にして、蘇ったらどこかで合流しようということになった。中学生じゃあるまいし、必ずしも全員でまとまって歩く必要はない。

宿を出たら小雨が降っていた。うーむ、雨の予報があっても自分が出かけるときには止むことが多いんだが、今日はうまくいかなかったようだ。まぁ土砂降りでないだけ何ぼかマシである。傘は必要であるがすぐさま靴が浸水するほどでもない。これくらいなら観光に支障は無さそうだ。

雨は時に止み、時に強くなり、不安定な調子でパラパラと音を立てていた。本日最初に向かう先は銀閣寺である。



「とにかく銀閣寺に行ければ満足だ」と言ったのは自分だ。中学の修学旅行で唯一記憶に残っていた場所である。他、金閣寺、東寺、清水寺、清明神社などにも行ったはずだが、一緒に回ったグループのリーダー格が自分の主張ばかり通す奴で、相手が間違っていると勘違いをして糾弾し、自分の方が間違っていると気付いても逆切れをかまして開き直る人物だったせいで良い思い出よりも悪い思い出の方が多く、旅行の大部分を忘れ去ってしまった。それでも銀閣寺の美しさだけは覚えていたってんだから、よっぽど心を打つものがあったんだろう。

いや、違うな。確かに銀閣寺は美しかったが、覚えていたのは旅行から帰った後の国語の先生との会話のせいだ。その国語の先生はとても良い先生で、年齢よりも少し言葉が達者で、いちいちいらんことを考えていた自分の話をいつも面白がりつつも真剣に聞いてくれた。その日も休み時間だか放課後だか忘れたが先生と話していて、旅行の思い出を先生に聞かれたときに「金閣寺よりも銀閣寺の方が渋くて良かった」と答えたんだ。先生は引率には同行しなかった。すると先生は「流石! 見る目が違う! 金閣寺よりも銀閣寺を好むのは通だ!」と褒めてくれたんだ。それが当時の自分にとってすごく嬉しかった。

思えば、中学の頃は普通に話してるつもりなのに「何を言ってるのかわからない」「難しい言葉を使うな」と言われて悩んで…いたら可愛げがあるが、そういった言葉に真っ向から対立して喧嘩して言い返して敵を作って馬鹿にして、なーんてことをしていたなぁ。ははははは。嫌な奴だ。



思い出話はこのくらいにしておこう。さぁ! 一番の目当ての銀閣寺だ! おおー! 記憶通りの佇まい!



懐かしさすら感じるほどだ。ほぼ十年ぶりに来たんだものなぁ。そうそう、こんな感じだったよ。ただ、以前来たときは空は晴れていたし、季節も異なるはずだからだいぶ景色は違うだろう。十年前は紅葉の季節だったっけ。秋かな。それすらも良く覚えていないや。





坂を上って行くと、高い位置から銀閣寺を見下ろすことができる。この光景には覚えが無いが、通っていないのか単に忘れてしまったのか、どっちだろう。まぁ、あれこれと詰め込みすぎたせいで一つ所でゆっくりできなかったから、流し見をしてしまったのかもしれないな。

下の写真を見てもらうとわかると思うが、手前の植物の丈が少々高めである。この位置でやっと銀閣寺を撮影できたが、ここに来るまでの坂道では背の低い自分にはなかなか銀閣寺の姿を確認することができなかった。で、そういう不具合はもう慣れたもんなのだが、身長が百九十センチもある友人が突然背後に立ったかと思いきや、しゃがみこんで人の膝上あたりを両腕で抱き込むと、ぐわっと立ち上がって抱え上げやがってくださった。大変景色はよろしかったが、よその観光客からもこちらの姿は良く見えたことだろう。地面に着地をしたところで、お父さんと息子みたいだったよ、と別の友人が感想を述べてくれた。反論のしようが無い。



一通り回って出口に出る。宿を出たときは雨が降ってしまったことを残念に思ったが、小雨がしっとりと銀閣寺を濡らし、湿り気を帯びた木々と白砂利はまるで雨を喜んでいるようにも見えた。止まったような時間の中で傘を叩くトンテンという音が頭上で響くのも耳に心地良い。小雨の日に訪れることができて良かった、と感じた。

ここからまた二手に分かれることになった。昨日行く予定だった河原町の錦市場に行く組と行かない組だ。買い物をしたい人は錦市場に、他に行きたいところがある人はそちらに行って、後で行く上賀茂神社か下鴨神社で落ち合おうということになった。さて、では錦市場に参ろうか。

今日は五百円で一日乗り放題のバス券を購入し、バスのみで移動することにしていた。銀閣寺から河原町に向かうバスの中、友人と河原町で何を買うか、銀閣寺が格好良かった、伏見稲荷にまた行きたい、などと話をしていたら、目の前の座席に座るご老人がごく自然に話の中に入ってきて、我々が観光客だとわかったからだろう、バスに乗りながら窓の外を指差して、あの道はどこに繋がる有名なところ、あの建物はこんな由来がある、といろいろと話してくれたうえ、バスを降りてからも錦市場まで道案内をしてくれた。





もしかしてご老人も錦市場に用事があるのかな、と思ったが、錦市場の前まで来るとご老人は立ち止まって、ここがそうであると我々に教えてくれた。何と親切な人なのか。お礼を言って頭を下げると、ご老人は元来た道を引き返して去って行った。

アーケード内は屋根があるため傘を差さずに歩き回れるのが楽で良い。乾物屋、漬物屋、飴屋、和菓子屋、魚屋などが軒を連ね、眺めているだけで楽しい気持ちになる。途中、安いドーナツを十二個買って、三人で分けて食べながら歩いた。温かくてやわらかく、あっさりした甘みが口の中に広がって美味しい。小さい真っ赤なタコを串に刺して売っている店があって、見た目がキュートで愛らしくとても惹かれたが、タコの味はあまり好きでないので購入を断念した。たこ焼きはタコが入っていない方が美味いと思う。

いくつかの土産と夜食を買い込み、次は上賀茂神社に行くことにしたが、その前に宿に遺棄してきた死体はどうしているか連絡をとってみることにした。すると二体とも無事息を吹き返し、活動を始めているとの返事が来た。そいつは良かった。

じゃあ上賀茂神社で落ち合うか、と話したのだが、時間の都合で上賀茂神社には三十分もいられないことが判明したのでその後に行く下鴨神社で集合することに決め、我々はまたバスに乗った。



上賀茂神社に到着。ここに来るまでのバスの乗車時間が長かったため、三人全員眠りに落ちてしまった。いくら楽しくても体力には限界があるし睡眠不足も響いてくる。バスから下り、こりゃ今日は早寝した方がいいかもしれないなと笑いあったが、まー、ね。うん。まー、ね。

写真は一の鳥居を抜けたところである。ここから二の鳥居まで二百メートルほどあるそうだ。見事にまっすぐな道なので思わずダッシュしたくなるが、さっきまでバスで眠りこけていたことからお察しできるように、そんな体力はありゃしないし、雨だし、傘が邪魔だし、もう大人だし、ってことで自重した。まっすぐな道で走れなくてさみしい。



二の鳥居に着いたぞ!





せっかく着いたのでゆっくりしたいところだったが、拝観時間が残り少なく、さらに下鴨神社の拝観終了時間も迫ってきていたため、手水舎でバーッと身を清めてザーッと回ってまたすぐにバスに乗った。もったいないが仕方が無いね。





そしてまたバスに乗り込み、下鴨神社に到着した。ここらで雨脚が強くなってきて、小雨の域を超えてきたように思う。上賀茂神社でも思ったが、落ち着いた自然色の中にある朱色が良い具合に風景にマッチしていて綺麗だなぁ。存在感がありすぎなくちょうど良い具合で、「異色」であるはずなのにすっかり周囲に溶け込んでいる。良いなぁ。良いけど…寒いなぁ…。

寒い。本当に寒い。タンクトップ、ペラシャツ、冬用ジャケットという組み合わせは間違っていた。間違っていたことは昨日の段階で気付いていたが、余分の服は持参していないためどうにもならない。最終手段で現地購入という手もあるが、そこまでするほどでもない、しかし寒いと言わずにはいられないほどの寒さである。また、神社仏閣に着くたびに手水で手と口を清めているのも原因の一つだろう。雨で冷えて手水で冷えて。だがせめて冬用ジャケットを着てきて良かったと心から思った。出発前、薄手のパーカーでも着ていきゃいいかなと寸前までとち狂った考えを抱いていたのである。京都は盆地であることを忘れたか! 盆地は夏暑くて冬寒いんだぞ、馬鹿!



そういえば賀茂神社と言えば葵祭、葵祭と言えば源氏物語の葵上と六条御息所の車争いだな、ってことで源氏物語の話になり、六条御息所怖い、源氏いい加減にしろ、紫上可哀想、源氏物語中でどの女性が一番魅力的か、といった話で盛り上がった。ここ以外でも何度か源氏物語は話題に上り、その度「源氏いい加減にしろ」「六条御息所怖い」とお約束のように繰り返された。

写真は干支の神様をお祭りするお社である。せっかくなので自分の干支の神様にお参りをしてきた。お守りも干支のものがたくさん売られていたな。友人がいくつかお土産に購入していた。

さて、ここで集合する予定だが、まだ別れた人々はやって来ない、と思った矢先に一人から連絡が入った。遺棄死体のうちの一人である。ほうほう、今からこっちに来るのか、こちらはお守りが売られている場所で雨宿りをしているよ、と伝えると、間もなくして電話を手にした友人がやって来た。おおー! …あれ?

「他の奴らは?」
「え、俺一人だよ?」

端折っていたが、今までのやりとりでは銀閣寺で別れた友人達と宿で眠り死んでいた二人は既に合流していて、一緒に行動しているらしいとの話であったのだが、どうやらそうではなく、まず銀閣寺で別れた三人も二人と一人に分離していて、蘇生遺棄死体の二人も宿を出てからは別々に行動していたそうだ。つまり、八人が五組に分かれていたのだそうである。ややこしい。

ややこしいなーと思っていたら銀閣寺で別れた奴らの二人の方がやって来た。ここでまた話し合い、情報を整理した結果、銀閣寺で別れた一人の方は地元の友人と清水寺を楽しんでいて、夕飯までには合流するつもりだが下鴨神社には来ない。蘇生遺棄死体の来ていない方の人物もここには来ないのでまた別の場所で合流する、ということである。なるほど、ではとりあえずここを出るとするか。

出立前に一人が縁結びのご利益を願ってお参りしてきた。なかなかロマンティックな奴だ。では夕飯はどうしよう。最後の夜だし、京都だし、ちょっぴり贅沢してみるか、ってんで、京料理を出してくれる居酒屋に行くことになった。

しかし残念! 店に着いたものの運悪く定休日! うなだれる幹事! 他を探そうと提案する友人! 別の店に到着! しかし店内は既に満員で入れない! 責任を感じて落ち込む幹事! 落ち込む幹事の姿に焦る我々! 強まる雨脚! ちょっと雰囲気がよろしくない! やばいか? まずいか? どうしようってとこで他の良さげな店が見つかったので中に入った。ほっとした。

友人二名とも無事合流でき、ここで湯葉やら何やらをいろいろいただき、京都の地酒なんかも呑んだりして楽しく過ごした後、宿に戻って風呂に入って宴会を行った。今度は男部屋で乾杯をしたが女子二人は日付が回る頃に引き上げ、残った奴らで馬鹿話を続けた結果朝の五時。腕がだるい。痛い。痛いので一時間だけ布団で寝て朝風呂に入って朝食の席に着いたが流石に食べられなかったのでお粥とサラダとデザートだけをいただいた。寝不足三日目の朝である。

さぁ、今日は金閣寺だ。


2010年3月16日 (火) 緑茶カウント:2杯
京都旅行三日目。新幹線の時刻はおよそ三時半。ということで駅への集合時間を三時間に設定し、それまでは各々好きなところで好きに過ごすことになった。

さーて、ではどうするか。まぁ、せっかく銀を観たんだから金も行ってみようかな、ってことで、金閣寺に行きたい組三人で、昨日と同じく一日乗り放題の五百円のバス券を購入し、いざ金閣寺を目指すことにした。

宿でチェックアウトを済ませ、駅のロッカーに荷物を預けてからバス乗り場に向かう。だが、チェックアウトを済ませる前、サービスでいただいたコーヒー券を使っておくかとロビーでコーヒーを飲みつつ妄想トークに華を咲かせていたら思わぬ時間の浪費。しかもここから金閣寺まではバスで三十分以上かかる。結果、余裕を持って見積もると金閣寺には一時間ほどしかいられなくなってしまった。

「一時間じゃさっと回るしかないよな」
「あんまりゆっくりはできないね」
「金閣寺本体を観たらそれで良しということにしよう」

人間なら遅刻しても待ってくれるが新幹線は待ってくれない。一同バスに乗り込んで、絶対に長居をしない誓いを立てた。ちなみに我々以外のメンバーは一組は河原町に買い物に行き、もう一組はビル内のゲーセンに行って遊んできたそうである。ゲーセンに行ったのは二日目にサイゼリヤとメロンブックスと京アニを満喫した例の奴である。こいつすげぇよ。

ガタゴトと揺られつつ、乗り換えもなく、ひたすら座ってりゃ目的地に着くんだからこんなに楽なことはない、と思いながら車窓を眺めていたが、思わぬ苦痛が待ち受けていた。しまった。大人になってからは丈夫になったせいか昔ほどなりづらくなったのだが、今日は寝不足、旅の疲れもある。こうなってもおかしくないコンディションだ。

苦痛とは何か。あれだ。バス酔いした。

ぬかった…。子供の頃は常に酔い止めを携帯していたが現在は持ち歩いていない。あぁ、できることならこの場でバスを降りてしまいたい。一人だったらそれもできるが団体行動では迷惑がかかる。それに今ここで降りたところで後はどうするのだ。帰るにもまたバスに乗らなければならない。とはいえ辛い。気持ち悪い。だんだんじわじわと吐き気が感じられてくる。金閣寺はまだか。まだだよ。あぁ、せめて話し相手がいれば気が紛れるのに、バラバラの席に座ってしまったからなぁ。隣のおっさんは知らない人だ。知らない人とフレンドリーに語り合う気力体力は残っていない。

「次は金閣寺」というアナウンスを聴いたときの安堵感は計り知れない。ふらふらしながらバスから降りて新鮮な空気を胸に吸っていると、友人の一人もバス酔いしたことを告白していた。彼は宴会中に突然眠りに着き、二時間ほど経ってから目を覚まして、それからずっと朝まで起きて喋っていた。昼寝ならぬ夜寝をとったとは言えやはり疲れていたのだろう。もう一人は元気そうだった。



本日は雲はあるものの雨が降ることはなく、時折青空も見えたりして三日間で一番良い天気だった。靴が濡れないのも嬉しいが、傘を差す必要がないってことが何より嬉しい。あっちこっちに引っかかりそうになってやはりどうしても邪魔になるのだ。写真を撮るにも苦労するしね。

じゃあ拝観料を払って中に入ろうかとしたところで、一人のおっちゃんに呼び止められた。話を聞くと、ずっと解体工事をしていた金閣寺方丈を今なら特別拝観できるので観て行かないかとのことである。おっちゃんは受付の人らしい。それは運が良い! 我々は迷いもせず中に入ることに決めた。





中に入ってからは係の人が案内をしてくれた。方丈内は撮影禁止だが、方丈から外を撮るのは大丈夫とのことで庭の写真を撮らせていただく。もっと光が差しているときに撮れれば良かったがうまくタイミングがとれなかった。

係の人の解説は丁寧で、杉戸絵の複製の話などもしていただいたのだが、あいにく全部聴いていたら時間が無くなりそうだったので勿体無く思いつつも簡単に見て回らせてもらった。うーん、ロビーでの妄想トークが仇となったな。

外を出て、今度は「金閣寺」の拝観料を払って中に入る。この時点で残り四十分ほどしかない。まぁ、最悪金閣寺を観たら引き返してバス乗り場に戻ろうと話をしたが、そんなことができないだろうことは既に予想がついていた。早足になろうが駆け足になろうが、絶対全部見て回るよな、我々は。



さぁお目当ての金閣寺だ! こいつを見れば今日は万事オーケーの予定である。このあたりから、雲が少なくなって青空がだんだんと顔を出してくるようになった。良いタイミングだ。日頃の行いが良かったかな。

水面に映りこむ金閣寺の影が美しい。



中学の頃にも一度観たはずだが、金閣寺ってこんなに美しかっただろうが。キラキラしてるだけの成金趣味のようなイメージがあったが、本物を目の前にして見事なほどに覆された。いや、中学の時にも目の前にしたはずだが例の如く全く覚えていない。そもそも金閣寺の敷地内がこんなに広いなどとすら思ってもみなかった。一回来たはずなんだがなぁ。

キンキラキンなのに嫌らしさが全く感じられないのは何故だろう。寺だから無くて当たり前だが、ここに朱色の鳥居が交ざってきたら途端にバランスが崩れるな、と想像する。鳥居が自然に溶け込むように金閣寺も風景に溶け込んでいるのは、それがただ一つの「異色」であるせいかもしれない。一つだからこそ風景もそれに順応し、互いに相手の色を生かそうとするのだ。





バスに乗る前、ちょうど昼飯の時間になるから金閣寺周辺で何か腹に入れようと言っていたが、そんな時間をとる暇はなかった。やはり途中で引き返すことなどできずに、カメラを片手に先へ先へと進んでいく。その歩みも急がねばと脳ではわかっているのにのろいもので、時計を気にしつつ、しかし何度も立ち止まっては周囲の光景を眺めていた。



空も真っ青だ!





特に写真を趣味とする友人は大層喜んでいて、時間が不味いとわかりつつも立ち止まらないではいられない様子で、でっかいカメラを構えては「パネェ! マジパネェ!」とわざと馬鹿な若者言葉を真似して興奮していた。それを聞いて面白がったもう一人もその口調を真似し、自分は二人が普段そのような言葉遣いをしないことを知っていたため「ばかだなー」と笑えたが、まー、よその人から見りゃ我々こそがただの馬鹿な若者だよな。はっはっは。

出来ることならもっとゆっくりしていたかったが新幹線は待ってはくれない。最後に警備の人に頼んで三人の写真を撮ってもらい、腹に何も入れないまま大急ぎでバスに乗り、また酔った。知ってるかい? 満腹でバスに乗っても危ないが、空腹でも酔いは来るんだぜ…。だが、今回は三人並んで座れたため、多少は気を紛らわすことができたので行きよりは多少楽だった、気がする。

何とか集合時間までに到着することができ、土産と弁当を購入して新幹線に乗った。買ったのはボリュームたっぷりトンカツ弁当である。依然として気持ちの悪さが続いていたが、バスから降りた後であるし、もしかしたらこれは空腹が原因の一つなのかもしれない。何か食べた方が良いだろうと思ってのことだ。ではいただきます。

蓋を開け、ソースをかけ、ごはんを一口食べて、また蓋をした。やっぱトンカツ弁当は無かったわ。

遅い昼飯はそのまま夕飯にすることにして、たっぷり遊んで疲れた我々は案の定新幹線で眠りに落ちた。自分の場合は車酔いを忘れるために寝ざるを得ないところもあったが、同じことだ。降車駅に到着する一つ前の駅でぽつぽつと目を覚まし、両隣の友人とデジカメ内の写真を見るなどして旅の感想を語り合った。

到着後は即解散。だが、同じ電車に乗る者も多いのですぐに一人になることはない。途中途中で降りていく友人を見送って、最後一人電車の中でふっと息を吐いた。楽しい旅行だった。次に会うのは卒業式か。


2010年3月17日 (水) 緑茶カウント:4杯
どうにか模様替えを決行したいなぁ、と週に四回くらい思っているが、恐らく今がベストセッティング、つーか窓の大きさとベッドの大きさから考えて他に動かしようが無さそうだ。うーむ、とりあえず机の上の教科書、資料類の使わない分を片付けてロフトの上にでも押し上げて、そうすりゃ机のスペースが空くとして、その前にこの壁に向かって設置されている机の向きを変えたいが、どうしたものか。どうしたものだ。そこそこの広さがあるくせに全くそれを感じさせないってんだから困ったものだ。単に物が多いとも言えるが、どこかにパズル上手はいないかね。


2010年3月18日 (木) 緑茶カウント:1杯
久しぶりに「お前ら付き合ってたのかよ!」に遭遇した。疲れた。身の回りで色恋沙汰が発生すると精神が磨耗する性質をどうにかしたい。嫉妬云々ではなく潔癖症から来る気持ち悪さによる疲労なので性質が悪い。嫉妬の方がよっぽど良かろうに。あぁ。

ついでに、先日心から嬉しくない、むしろ不快感と怒りを抱くお付き合いのお誘いをいただいた。冗談にしても胸糞悪い。寂しさを理由に人を穴埋め代わりにしないでいただきたいものだ。


2010年3月19日 (金) 緑茶カウント:1杯
昨日の日記だけ読むとまるで人の好意を無下にする人非人のようだからちょいと補足をしておくか。

自分だってな、愛の告白を受けたならとりあえずはありがとうとお礼を言うよ。だが別に愛は告白されちゃいないんだ。「寂しいなー恋人が欲しいなー寂しい者同士で慰めあわない?」的なニュアンスのあれだったんだ。一緒にすんな! 一人で寂しがってろ! 失礼な奴め! と怒って昨日の日記に至る、という具合。もう絶対電話がかかってきても出てやらん。心に決めた、絶対だ。


2010年3月20日 (土) 緑茶カウント:2杯



ついにペンタブを購入した。どうせお絵かき掲示板くらいしか使わないし、自分じゃマウスで充分だろうと思って長いことやってきたが、いい加減ガッガッとしつこくマウスを振ってようやく一本の引きたい線を引くのもしんどいし、手首痛いし、ちょっとしたネタ絵をアップする場合、紙にシャーペンで描いてスキャンするんじゃ時間がかかるしってことでついに、である。ネタ絵はスピードが命だしな。

購入の前に、ペンタブを所有している方々からいろいろと情報を教えていただき、店頭であれこれ試して自分に合うものを探した結果、intuos4の一番小さいサイズにすることに決めた。正直初めにペンタブの試用をしてみたときは比較対象がマウスであるため何を使ってもとんでもなく描きやすく感じ、全く比べることができなかったが何度か店頭に足を運んだことによって何とか好みのものを見つけることができた。

そんなわけで最近はペンタブに慣れるために何かと描き散らして遊んでいる。おかげでペンタブ自体にはだいぶ馴染んできた。しかしまだまだソフトの使い方はよくわからない。



そしてこれがペンタブを購入して最初に色つきで描いてみた絵である。使ったのはフォトショップエレメンツ。だが、ペンタブについてきたやつではなく、以前購入したスキャナに付属していたものである。ペンタブ付属のソフトはまだインストールしていない。そろそろ入れてみるか。

塗ってみたはいいが妙なてかりが出てしまってあまり気に入っていない。いかにもCGで塗ったという色合いだ。まぁ最初っからうまくはいかんよな。あとちょっと釣り目にしすぎたと思う。





色塗りはひとまず置いといてペンタブに慣れるために描き散らした、そんな中の二枚がこちら。筆圧でちゃんと線の太さが変わるのが面白い。今までにもフォトショップを使うことはあったが、マウスで描いていたから均一な線しか引けなかったんだよな。このフォトショップもようやく本領発揮ができたというわけだ。良かったね。



で、ちょっと腰を入れて描いてみたのがこれ。トンボ人間のドラフラだ。久しぶりに描いたら衣装を少し間違えてしまった上、いつの間にか右足の先端が消えてしまったが描いててなかなか楽しかった。色を塗ってみたい気もするが、これはこれで完成という形にしてしまってもいいような気がする。

ははは。楽しいな。まるで新しいおもちゃを手に入れてはしゃぐ子供のような気持ちだ。もうちょっと描いたら今日は寝よう。


2010年3月21日 (日) 緑茶カウント:1杯
学生最後の日である。本日は卒業式だった。めかしこんだ友人達の写真を撮ったがこれといった感慨は無い。ただ、やはりどこか小さく寂しく感じ、ついに小学生から続いた長い学生生活に終止符が打たれたのだなと思った。

謝恩会に出席し、樽酒とビールを呑み、サンドウィッチや唐揚げ、固焼き蕎麦などを腹に詰め込んでから親しい友人達と呑み会に行き、しこたま呑んで二次会も楽しんで帰宅する途中、あぁ、普段よりくらくらするなぁ、アルコールと感傷のせいだろうか、とぼんやり思っていたが何てことはない、場所と時間は確かではないが、どっかで左目のコンタクトレンズを落としていただけだった。阿呆である。明日は眼科へ行ってこよう。……あぁ、馬鹿だなぁ…。


2010年3月22日 (月) 緑茶カウント:3杯
訂正。落としたのは左目のコンタクトレンズではなく右目のコンタクトレンズだった。しかし落としたのが右であろうが左であろうが新しく作り直さねばならないことには変わりなく、諦め良くさっさと眼科に行って新しいコンタクトレンズを購入した。自分が使っているのはハードコンタクトレンズだが、だいたい二年程度使ったら新しくした方が良いらしい。コンタクトレンズを落としたのは思わぬアクシデントだが、ちょうど換え時だったので良しとしよう。左目の方は以前にも紛失し、まだ購入してから一年しか経っていないので交換の時期は先である。右の方を落としておいて良かったと心から思った。


2010年3月23日 (火) 緑茶カウント:3杯
知人に見事なまでに人の地雷を踏み抜く男がいる。「友人」と呼べるほど親しくはないので自分はまだ被害にあったことはないが、その狙いの正確さは素晴らしく、しかも本人意識してのことでないのだから性質が悪い、いや、これぞまさに天賦の才の名人芸。

自分は心の中でそいつのことを地雷探知機と呼んでいる。しかし通常の地雷であれば一度爆破してしまえば後はゴミとなるだけで害無しとなるが、人々の心に潜む地雷はそうもいかず、そのうえ爆破によるダメージを受けるのは踏み抜いた人物ではなく地雷を宿す人物であるので性質が悪い、いや、面白い、いや、始末に困る。せめて爆破の余波は受けないようにしたいものだ。


2010年3月24日 (水) 緑茶カウント:3杯
我が家はユニットバス故に基本風呂はシャワーで済ませているのであるが、ここ数日は浴槽に湯を溜めてゆっくり入浴を楽しんでいる。ちょうどこの間購入したウォークマンがスピーカーつきのものであるので、浴室に音楽を流してぬるい湯に浸かっているとあっという間にアルバム一枚分の時間が過ぎてしまう。これが何とも気持ちが良い。

湯船に浸かりたいな、と思ったきっかけは古代ローマの浴室設計技師が現代日本の風呂場にたびたびワープしてはそのアイディア・技術を古代ローマに持ち帰る漫画、「テルマエ・ロマエ」を読んだことだ。やっぱり風呂は良いよなぁ。手間もかかるし時間もかかるし水道代もかかりはするが、この心身が解れていく心地良さを思えばこのくらいはと思ってしまう。ただ、気をつけなければならないのはスピーカー、及びにウォークマンを壊さないようにすることだ。三度泣きを見るのは勘弁だからな。


2010年3月25日 (木) 緑茶カウント:4杯
母が目の前で傘を盗まれたそうだ。突然のことにショックを受けて呆然としているうちに盗人はさっさと行ってしまったため止めることもできなかったと言う。それを見ていたおじさんが「可哀想だね、しょうがないからあんたも誰かの傘を盗むと良いよ」と慰めてくれたそうだ。

「それはできません」と断り、母は雨の中走って近くのスーパーに行き、新しい傘を購入して帰宅したと言う。


2010年3月26日 (金) 緑茶カウント:1杯
呑み会で初対面の人達と虫やヤモリやイモリやインコやヨウムやサメやマンタや亀やうさぎについて語らってきた。すげぇ面白かった。虫トークで盛り上がれることなんてそうそう無いから嬉しいものだ。しかもハイパーハイテンション。料理も美味しかったなぁ。ステーキなんて久しぶりに食べたよ。あぁ楽しかった。


2010年3月27日 (土) 緑茶カウント:4杯
押し合いへし合いのぎゅうぎゅうづめになって、赤の他人の汗にまみれたり髪の毛が口に入ったり殴ったり殴られたり、呼吸困難になったとしても、それでも最高に楽しかった!! と思えるってのは素晴らしいことだ。行ってきたぜ! 春のGod of Thunder ! Day 1に! ああーああああああ! もう! 最高だった!

ニューアルバム「蔦からまるQの惑星」のレコーディングが先日ついに終了したということで、今回は新曲を三曲披露してくれた。アルバム発売前にライブで新曲を聴くのは実は初めての体験で、前情報で今日は聴けそうだって話を耳にしてから非常にわくわくしていた。が、同時にちょっと不安でもあった。HMVのサイトで曲のタイトルが公開されているのを見て、「筋少っぽくないな」と思っていたからだ。

どちらかというと特撮テイストのタイトル群だ。そしてセルフカバーにはUGSのワインライダー・フォーエバー。個人的に、筋少と特撮とオーケンソロはそれぞれ分けてほしいと考えている。それぞれに個別の味があるんだから個性を際立たせるためにもごっちゃにならないでほしいなぁ、ってね。新人にGuruが収録されたときにもこれは思った。だって全部混ざってしまったらもったいないじゃないか。

だが、披露された三曲、特にそのうちの一曲を聴いたらそんな不満もぶっ飛んだ。何だこの格好良さは!

さて、セットリストである。だんだん覚えるコツを掴んできたぞ。


くるくる少女
へそ天エリザベスカラー

ソウルコックリさん
ハッピーアイスクリーム
ロシアンルーレット・マイライフ

アウェー・イン・ザ・ライフ(新曲)
仲直りのテーマ
踊るダメ人間

生きてあげようかな
爆殺少女人形舞一号(新曲)

イワンのばか
バトル野郎〜100万人の兄貴〜
ドナドナ
ツアーファイナル
トゥルーロマンス

〜アンコール〜
捨て曲のマリア(新曲)
君よ!俺で変われ!
未使用引換券

サンフランシスコ
心の折れたエンジェル


くるくるのへそ天のコックリさんがハッピーアイスでロシアンコサック、アウェーに仲直りしたけどダメ、それでも生きてあげようかな爆殺少女でイワン野郎がドナドナでツアーファイナルはロマンス、捨て曲で変われ! 未使用のサンフランシスコで心折れる、みたいな感じに記憶した。どんな話だ。

あと「ソウルコックリさん」「ハッピーアイスクリーム」「ロシアンルーレット・マイライフ」の流れは亡霊ゾーンと頭の中で勝手に名付けた。

今回整理番号はBの200番台、後ろも後ろの方なのでゆっくり家を出たらちょっとゆっくりしすぎたらしく、ライブハウスに着いたら既に開場時間になっていた。入場が遅れる心配は無いがロッカーが使えない危険性は多いにある。電車に揺られてリキッドルームに向かう途中にそのことに気付き、やべーなぁと思ったが、何とかロッカーは確保できたので一安心。上着と鞄を身につけたままライブに行くのは避けたいからな。

番号を呼ばれて中に入ると当然と言えば当然だが中は人人人の人の山。流石今年最初の筋少ライブ、皆さん気合が入ってらっしゃる。ソールドアウトしたって書いてたしなぁ、さーてどこに行くかなぁ、と、考えて、おいちゃん側に行くことにした。良さげなところを見つけたらしばらくはまったり待つだけである。

時間通りかな? 五分くらいは押しただろうが。体感としてはほとんど時間通りに客電が落ちて、だーっ!! っと民族大移動が始まる。前にもあったが、突然目の前にぽっかりとした空間が出来て、そこへ向かって進んで行くといつの間にやら前から六列目付近、といった感じになった。このぽっかり空間が出来るのが不思議なんだよな。多分、前の人がものすごくつめたことで一瞬だけ発生するものなんだろう。

しょっぱなからくるくる少女で盛り上げて、お次はへそ天エリザベスカラー! よっしゃあ! この曲大好きなんだよ! 年末には聴けなかったから大喜びしてしまった。今日のライブは新人・シーズン2の聴きたかった曲が多めに感じて興奮した。かなり好みの曲目である。たまらん!

へそ天が終わって最初のMC。これがすごかった。冴え渡っていて尚且つ神がかっていた。しかも長い! まだ二曲しかやってないとは思えないくらいだった。

話のネタはTwitterだ。いやー、オーケンがTwitterを気にしていることはエッセイなどでわかっていたことだが、そのくせ全くTwitterというものを理解も把握もしてない事実が判明して大笑いをした。

最初になんだっけ。「ライブに集中しろよ! Twitterなんかするなよ!」という内容のことをお客に言って、「でもおいちゃんはいいよ」というように繋げて笑いをとり、それに対しておいちゃんが「冒険から帰ってきました!」と高らかに帰還報告をして、おいちゃん前のお客がワーッと盛り上がる。でもオーケンはおいちゃんが何を言っているのかわからない。

「冒険」と言うのは橘高さんの説明によると、おいちゃんがレコーディングの状況をTwitterでつぶやいて報告していたのだけど、専門用語を使ってつぶやいても意味がわからないので、RPGゲーム風に例えてつぶやいていた、ところが「冒険」になぞらえた結果かえって意味がわからなくなった、ってことだ。おいちゃんが横でTwitterを使うのを橘高さんは何度も見たらしい。この橘高さんの補足説明は他の場面でのMCだったかな。

話は戻って、全く意味がわからないオーケンは「そうやってネットやってる人しかわからない話をして!」と拗ねて、「じゃあおいちゃんから次の曲をつぶやいてもらうよ!」と言い、黒いティッシュ箱を取り出してそれをiPadに見立ててTwitterの真似事を始めたのだ。これがもうすっげぇ面白かった。

オーケンはTwitterをメールの仲間のようなものだと思っているらしい。オーケンに乗っておいちゃんがTwitterでつぶやく真似をすると、オーケンはiPadという名のティッシュ箱を片手に「今おいちゃんのつぶやきが届いたよ」「フォロワーするよ」と名言を炸裂させ、客とメンバーを大受けさせた。

しかし笑われたところでオーケンは何がおかしいのかわからない。しょうがなく内田さんがTwitterはそういうものじゃないと教える場面もあった。こんなコントのようなやりとりを続け、やっとおいちゃんからオーケンのiPadに届いた曲名を読み上げて曲に入る。ソウルコックリさんだ! 初期曲ライブでやって気に入ったのかな?

ソウルコックリさんは語りは無し。語りの部分でメンバー紹介をするも、メンバー紹介する間奏を間違えてちょっとぐだぐだになった。歌詞も「テレビもねぇ!」ばかりになってたな。わはは。

ソウルコックリさんの後はハッピーアイスクリーム!! やったー! ハッピーアイスクリームをライブで聴くのは初めてだ! 嬉しい! 楽しい! うわー! これは掛け合いが盛り上がっていいなー! 前の方にいたからわからなかったけど、少女の声は録音したものを流していたのだろうか。それとも客のレスポンスだけかな。見える範囲ではバッチリ掛け合いが決まっているように感じた。

亡霊ゾーン最後はロシアンルーレット・マイライフ! 今回は位置のおかげでエディもバッチリ見ることができた。これも掛け合いが最高に楽しい。脳内麻薬がバンバン出る。うわー!!

ロシアンの後がMCってのはお決まりのパターンだ。疲れる曲だしな、これ。おかげでセットリストを記憶しやすい。オーケン曰く、ロシアンは新しい曲だけどもう立派なキラーチューンになったとのこと。本当にそうだと心から思うよ!

このMC中にプロペラ犬の楠野さんと水野さんが登場。楠野さんはロシアンのときにこっそり入ってきていたらしいが自分の位置からは見えなかった。せっかく出てきたのにオーケンが面白がってなかなか楠野さんを紹介しないため、困る楠野さんが面白い。

楠野さんの紹介を済ませた後、オーケンが「水野さんは来ないの?」と楠野さんに尋ねる。「水野さん忙しいからなぁ…」と最初に無理そうな顔をして、「来てるかも」と答えたとき、客席から「うそっ!!」と思いのほか大きな声での反応があり、あまりの反応にびっくりしたのか珍しくオーケンが客の声を拾っていた。

あと一回客の声を拾った場面があったな。何かの流れでオーケンが拗ねて見せたとき、橘高さんが「拗ねるなよ!」と突っ込みを入れると、客席から「かわいー!」と声がとんだ。するとオーケン「かわいいでしょ?」と反応し、すかさず橘高さんが「かわいくないっ!!」と全否定。これも笑えた。

「でもねぇ、四十過ぎたら男は可愛さを武器にするしかないんだよ。あとは財力」「筋少は……可愛さしか武器にできないから」とオーケン。そっからかな。何度か「かわいー!」「かわいー!」と叫ばれていた。男からも女からも。かわいいおっさん達である。

プロペラ犬のお二人が揃ったところでアウェーインザライフの紹介と、新曲アウェー・イン・ザ・ライフの披露。曲に入る前にオーケンから解説があり、「これは橘高君の何十周年記念だかのアルバムの曲で、舞台用に使うと良さそうな風だったから、詞をつけてくれた水戸さんに許可をとって新しく詞をつけた」のだそうだ。二十周年くらい覚えておいてあげてくれと頭の中で突っ込んだのは言うまでもない。

というわけで新曲「アウェー・イン・ザ・ライフ」はまさかの「DESTINYをぶん殴れ」の別歌詞バージョン。正直拍子抜けしたのは否定できない。だが考え方を変えれば、筋少凍結中に橘高さんから歌詞を依頼されるもそれを断ったという経緯があって、ついにこのたびオーケンが詞をつけることになり、尚且つ舞台と同名タイトルになったってのは、感動的な仲直りを意味するのではなかろうかと今これを打ちながら無理があるなと思っている。すまんかった。

でもこの曲を筋少の演奏で聴けるのは嬉しいなぁ。だけど「DESTINYをぶん殴れ」は気に入って聴きこんだだけに脳内再生される歌詞につられてノリづらいなぁ。体が「あれ? あれ?」ってなって面白かった。アルバムだとどんな感じだろう。

仲直りのテーマの後に踊るダメ人間が来たのは驚いた。こんなに早くやるのか! うわぁ! 疲れる! 疲れる! 窮屈すぎてバッテンできねー! とダメジャンプならぬ片手だけのスラッシュジャンプで乗り切り、MCを挟んで後一休みでアコースティックゾーンへ。

オーケンが「久しぶりにやります。久しぶりだよね?」と確認をとると、「そう?」と答えた橘高さん。だがオーケン的には久しぶりの曲らしい。何の曲だろうと思いつつ演奏が始まるのを待つと「生きてあげようかな」だった。あまり久しぶりという感じはしないが、この曲を聴いているとき、オーケン歌うまくなったなぁ、とやけにしみじみ思った。

はけていた内田さんも出てきて新曲二曲目「爆殺少女人形舞一号」へ。これに入る前、既に曲名が漏れて流れちゃったんだけど、まだ仮のものなのでタイトルも順番も変わる可能性があるとの説明が入った。ほうほう、それじゃあアルバム発売後どんな違いがあるか見比べる楽しみ方もできるってことだな。

オーケンによる「デスバラードです」との解説の後「爆殺少女人形舞一号」は始まった。これがもう滅茶苦茶格好良かった! すごい! アコースティックっぽいかな? と思わせる始まりの直後ハードになって、途中でワルツっぽくなって、ああ、でも音楽に詳しくないからワルツでいいのかよくわからん! 記憶も既に定かじゃないしな! なんつーかなぁ、曲の雰囲気がコロコロ変わって、五分以上くらいありそうな長めの曲だった。これはすごいぞ!

演奏終了後、大喜びした拍手が客席から鳴り響いて、これが大歓迎! って感じさせる長い拍手だった。オーケンも嬉しそうにしてたなぁ。あぁ、アルバム発売まであと三ヶ月も待たなきゃいけないなんて、待ち遠しい。待ち遠しいことこの上ない。明日も聴かせてもらいたいなぁ。歌詞の中に「油紙」って単語があって、その言葉を好きだな、と思った。

MCでオーケンが人間ドッグに行ったら肺年齢が七十五歳と診断され、医者もいくらなんでもこれはおかしいと思い、ちゃんとしたデータを後で送ってもらうことになったものの、やっぱり結果は七十五歳。体は四十四歳、肺は七十五歳のシャウトを聞きたいか! と煽って怒涛の後半戦一曲目はイワンのばか。こっからアンコールまで休みなしで、楽しくもきつかった。ドナドナを聴けて嬉しいと思いつつも息苦しくてわけわからなくなっていた。横の人に肘で顔をガンガン殴られ、目の前の人の髪の毛が口にあたって息ができなくて、いやーよく生きてられたな。頑張った。

トゥルーロマンスで少し落ち着き、アンコールへ。一曲目は新曲「捨て曲のマリア」。オーケン曰く、捨て曲で適当に作った曲に昔の彼女のことを歌ったら、それが大ヒットしてしまい、今の彼女にまで歌ってとせがまれて悲しい、という内容の大人の恋の歌だそうだ。しっとり系かと思いきや盛り上がるところは盛り上がる、これもアルバムで聴くのが楽しみだ。

「君よ!俺で変われ」の後は「未使用引換券」! ライブであまり聴いたことがないので喜んでしまった。演奏後、オーケンが「意外といいね、たまにやろうよ」みたいなことを言い、内田さんも「たまにやろう」と答えていた。たまにってところが面白い。こうして久しぶりにやって再評価して、ライブでやる曲が増えてくれると嬉しいね。

「サンフランシスコ」は流石定番。もうこれ以上にないほど盛り上がって死ぬかと思った。死ぬ気で! 死ぬ気でジャンプをした! サンフランシスコや釈迦が始まる度に思うのだが、古い曲には年月と共に刻まれた魔力がこもっているようだ。曲自体がパワーを持ってるというかな。まるで化け物のようである。

最後の最後は「心の折れたエンジェル」! 締めのところで再結成後の曲をやるところに、昔の曲ばかりに頼らない、新しい曲も鍛えていこうという気概を感じて個人的には好きだ。いや、筋少側がどう思ってるかは知らないが。エンジェルコールは楽しいなぁ。

心の折れたエンジェル終了後、スピーカーから流された追い出し曲は「アウェー・イン・ザ・ライフ」。やっぱアルバム版はライブ版とは聴こえ方が違うな。ますますアルバムを手に取るのが待ち遠しくなってしまうよ。

他。今回は確かメンバー紹介はソウルコックリさんのときだけだった。このとき「ギター! 橘高文彦!」「ベース! 内田雄一郎!」「ギター、ツイッター! 本城聡章!」と紹介していて面白かった。Twitterが気になって仕方がないのに手を出す気は全くないってのが良いね。是非オーケンはこのままでいてほしい。普通にTwitterを始めるよりこっちの方が面白いと思う。その後エディを紹介するとき、一度キーボードと言った後に続けてピアニストと言ったのは、間違えてしまったので慌てて言い直したって感じだったな。

Twitterでの流れでだったかな。「テクノだ!」「YMOみたいだ!」とオーケンが言い出し、筋少もアバターみたいにならないの? 立体になって飛び出さないの? というようなことを続け、「俺は必要ないんだけどね、俺は必要ないんだけどね、こんなのがあると便利なんじゃないかと思うんだ」としつこく前置きをしたうえで、歌手の目の前に客席からは見えないスクリーンが出て、そこに歌詞が表示されると良い、俺は必要ないけど! と言っていた。「歌詞は全てこのターバンの中に、あっ、もうターバンじゃなかった!」と「ターバンじゃない」ことも何度かネタにしていたな。

新譜についてメンバーがしきりと「やばい!」「やばい!」と言っていて、橘高さん曰く、十四枚出してこれを作るってのがすごい、とのことだ。まるで新人バンドが作るようなすごいものを作ったらしい。「思春期にこれを聴いたら絶対に影響を受けて、同じ歳くらいのときに似たようなことをしようとするよ!」とオーケンが楽しそうに語っていた。こんなにメンバーが自信を持ってやばいやばいと連呼するなんていったいどんな内容なのだろう。早く聴きたいなぁ。

あと、オーケンがハチマキに黒い上着にドサッとしたズボンという自身のいでたちを「応援団みたいだ」と評し、変な声で「フレーッ! フレーッ!」と叫んだ後、着替えてくるから繋げといて、と内田さんに丸投げして珍しくオーケン一人がステージからいなくなった。

内田さんはちょっと喋った後、エディに振り、橘高さんだったかな。「○○での話をしてあげなよ!」とエディにすすめ、エディがトークをしてくれた。どこかの駅で新幹線に乗るとき、怖い人のお出迎えだかお見送りがあって、そのときエディは開いた襟のシャツを着て怖い格好をしていたのだが、どこかと連絡を取り合っている怖い人の一人はエディを見て「カタギです」と報告をしたのだそうだ。その筋の人からは「違う」のだとわかるらしい。エディは「四歳からピアノを習ってるお坊ちゃんですから!」と言って笑いをとっていた。

終演後は大満足で外に出て、ドリンクチケットで引き換えたビールを一気に飲み干し、ライブの余韻で浮かれたまま歩いていたら駅のエスカレーターで派手にすっ転び、膝を強打。激烈に痛い。しかも家に帰ってズボンを脱いだら血が出てて笑った。明日のライブも楽しみだ。


2010年3月28日 (日) 緑茶カウント:4杯
筋少って何でこんなに楽しいんだろう…。

そんなわけで本日も、昨日に引き続いてGod of Thunder ! Day 2に行ってきた。あぁーもう本当、肋骨が痛いことなんざどうでもよく感じるほど楽しかったね! 最高のエンターテイメントだよ。

本日のセットリストは以下の通り。恐らく完璧に近いはずだ! 頑張った!


トゥルーロマンス
くるくる少女

ソウルコックリさん
ハッピーアイスクリーム
ロシアンルーレット・マイライフ

アウェー・イン・ザ・ライフ(新曲)
踊る赤ちゃん人間
暴いておやりよドルバッキー

世界中のラブソングが君を
爆殺少女人形舞一号(新曲)

これでいいのだ
パリ・恋の都
ドナドナ
ツアーファイナル
心の折れたエンジェル

〜アンコール〜
ゴミ屋敷の王女(新曲)
仲直りのテーマ
未使用引換券

釈迦
トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く


まさか新曲をもう一曲聴けるとは思わなかった。昨日とほぼ同じ曲目でありつつ、定番曲をばらしたり、昨日か今日のどちらかでしかやらない曲があったりと、両日行く人間にとっても大満足なセットリストだ。サービス精神旺盛だなぁ。

一曲目はお馴染みのイントロでトゥルーロマンス…なのだが、イントロのギターが一箇所調子が外れたかな。しかしそれ以上にオーケンの歌詞がメッタメタだった。すげぇ! ひでぇ! 新曲の歌詞を覚えるのに夢中で忘れてしまったのだろうか。あまりのメタメタっぷりに思わず喜んでしまった。

本日は下手の端から客電が落ちたと同時に移動して、オーケンと内田さんの間あたりの六、七列目に立つことができた。それでだ。昨日書いた、「客電が落ちた後に一瞬だけ発生するぽっかりと空いた謎の空間」がどうして発生するものなのかようやくわかった。柵のせいなんだな。中央が柵で区切られてて、今まで柵の前までみっちりいた人々がわーっと前に詰めて行き、だけれども柵の後ろの人は前に進まないわけだから空いた空間ができるんだ。気付くのが遅いな、我ながら。

見晴らしは上々、なかなか良い位置だ。くるくる少女で盛り上がったところでMCに入る。昨日のTwitterコントの話を引っ張りながらオーケンが…何をここで喋ったっけ。夢中になりすぎて忘れてしまった。わはは。

ソウルコックリさんは語りのところでヘイヘイコールとメンバー紹介。今回はおいちゃんは「ギター、Twitter!」ではなくいつも通りに「ギター!」だけ。長谷川さんを紹介するときは「サポートドラマー! 長谷川浩二!」だったけど、エディのときは「サポーテッドピアニスト、三柴理、エディ!」だった。サポートとサポーテッドで言い換える理由は何かあるのだろうか。気まぐれか?

ソウルコックリさん、ハッピーアイスクリーム、ロシアンルーレット・マイライフは昨日と同じ流れ。ハッピーアイスクリームを二日続けて聴けて嬉しい。周囲の掛け合いがバッチリでテンションがガンガン上がる。ハッピーアイスクリームは掛け合いの言葉も決まったパターンだからわかりやすくてやりやすいね。ロシアンの掛け合いも盛り上がった! アウトロのだんだん早くなるオイオイも楽しい。酸欠を感じつつもここで途切れてなるものかと気合で持ちこたえ、やりきった後の達成感! 気持ちが良い!

ロシアンが終わったら休憩でMC。ここでオーケンが、昨日はゲストで水野さんが来たという話をした。楠野さんも来たのに楠野さんには一切触れず、水野さんについてのみ語っていたオーケンはらしいなぁ。

昨日来ていなかった人のためにオーケンが説明を始める。しかし「風車男ルリヲを歌った」「首がないんだよ、のところがゾクッと来た、流石役者さん」「ルリヲの後猿の左手象牙の塔を歌った!」「そしてワダチを歌った!!」と嘘ばっかり言っていた。客席の反応から、ルリヲのあたりまでは信じていた人もいたようだ。流石にワダチまで行ったら気付いたようだが、でも、それは置いといて、だ。ワダチやってほしいよ。やってくれよ!

そういやオーケン猿の左手象牙の塔の存在をちゃんと覚えていたんだな。失礼ながら少し意外だった。何となく忘れているような気がしてた。これもいつか歌ってくれんかな。好きなんだよ、特に最後の方が。今のオーケンが歌うとどんな風になるのだろう。

舞台アウェーインザライフの紹介を少しした後に、新曲「アウェー・イン・ザ・ライフ」へ入る、その前に。新曲だから皆ノリ方がわからないだろうからとオーケン先生の指導により練習することになった。

まずオーケンが「アウェー、アウェー、アウェー、一つ置いて、インザライフ!」と自ら調子のとり方の手本を示し、長谷川さんにドラムを叩いてもらって客席皆で小声で歌いながら練習をする。自身もそのうちの一人だったが、変な光景だった。

普通ないよなー、わざわざノリ方の練習をするなんて。でもこういうのをやっちゃうところが筋少の面白いところなんだよな。練習の成果もあって、昨日よりはノれたかな? けど、まだ「DESTINYをぶん殴れ」につられるところがあった。ついつい「殴れ!」って言いそうになってしまうのだ。アルバム聴き込んだら慣れるかな。

スタッフがよだれかけをオーケンのクビに巻き、ガラガラを手渡したら踊る赤ちゃん人間をやる合図だ。オーケンはガラガラを振りながらいつものように「あばばあばば」と言いながらふざけていたが、何度も見た光景なので幸か不幸かもうすっかり慣れてしまった。あの姿が「普通」に見えてしまうとは。恐ろしい。

あ! 思い出したぞ。ソウルコックリさんの前には確かラーメン筋肉少女帯のMCがあったんだ。どういう流れかは忘れきったままだが、オーケンが「明治通りにラーメン筋肉少女帯の恵比寿店を作る!」と妄想を語りだして、右手を振ってやたらと湯切りの真似をしていたんだ。面白かったのはオーケンが湯切りの真似をするたびに、いちいち橘高さんがギターで湯切りの効果音を入れてたことだ。オーケンも「そんな入れてくれなくてもいいよ!」と笑っていた。わはははは。優しいなぁ。

オーケンの湯切りに「なってない!」と突っ込みを入れたのはラーメン好きのおいちゃんだ。このやりとり笑ったなぁ。そしてラーメンの話はその後も引き継がれ、赤ちゃん人間の前にオーケンがガラガラを振ってまた湯切りの真似をして、それにもいちいち橘高さんがギターで効果音をあてていた。

赤ちゃん人間、ドルバッキーと盛り上がったところで休憩、そしてアコースティックタイムへ。オーケンがタイトルコールをしようとしたものの「世界中の…」で噛んでしまい、ドッと受けた客に向かって橘高さんが「いつものことだろ!」と突っ込みを入れていた。

昨日もアコースティックでゆったり聴いたときに思ったことだが、やっぱオーケン歌うまくなったよなぁ。何だか上から目線の感想で申し訳ないが、そう思う。しっとり聴けて気持ちが良い。

お次は「爆殺少女人形舞一号」。ここだったかな。橘高さん、オーケン、おいちゃんと三人並んだところでオーケンが二人に「どんなテレビを見てるの?」と話を振った。橘高さんはテレビはあまり見ないけど、夕方のニュースの、万引きとかクラゲが大発生だとか、そういう特集が好きらしい。おいちゃんはラーメン番組の他、大食い番組も見るそうで、とある大食い番組で「爆食女王」の文字を見てから「爆殺少女」のタイトルを見るたびそれを連想してしまうそうである。

と、いう話をおいちゃんがしたところで、「そうねー、爆殺少女人形舞一号って小説を今書いてるのよ」とオーケンがいまいち繋がってない繋げ方をしたが、これは単にオーケンが自分の話を喋りたかっただけなのだろう、きっと。そしてオーケン、おいちゃんに「俺の小説読んでないでしょ?」と聞くと「読んでない」との返答が。けど「もらえたら是非読みたい」のだそうだ。対して橘高さんはオーケンの小説をもらって読んでいるらしい。「うまくなったね」と褒めていた。

このやりとりが終わった後で新曲「爆殺少女人形舞一号」が。オーケンは「新曲」と大々的にコールせず、イントロの中で静かにタイトルを口にしただけだった。昨日の客の歓迎振りから自信を持ってのことかな、と思う。

二度目に聴くのでどんな展開の仕方をするのかはだいたい把握しているが、やはり良い。昨日のような衝撃は無いものの、待っていたものを与えられる幸福感がある。今度はなるべく歌詞を聴き取れるように注意して耳を済ませた。だけれども全てを頭に収めることはできない。早く歌詞カードを見つめながら聴きたいなぁ。イントロはピアノで始まる。昨日の「捨て曲のマリア」もそうだったかな。

怒涛の後半戦前に本編最後のMCに。オーケンが役者を目指す話を始めた。オーケン曰く、主人公が悩んでいるときにちょっとアドバイスするだけで、普段はぼーっとしているような、そんな役者になりたいらしい。そして内田さんに「役をあててくれ」と無茶振りをする。内田さんがオーケンに与えた役は「新進気鋭のラーメン屋」。またしきりに湯切りをするオーケン、勢いをつけすぎてラーメンが背後にぶっ飛んでいくオーケン。

しばらくラーメン屋になりきった後、「自分で役を決めていい?」と内田さんから許可をとり、「十三年の間無実の罪で檻の中に閉じ込められ…しかし、最後には自分の人生はこれてよかったと肯定する、いや、こういう事件はあっちゃいけないんだけど…」と「無実の罪で十三年間檻の中に閉じ込められた男」の役になりきって、タオルを掲げて「これでいいのだ」! うわー!!

待ってましたとばかりに盛り上がる客席! だが! ちょっと盛り上がりすぎだ! 特に隣のおっさんが凄まじい。縦横にでかい体で揺れまくり、そのうえハイになりすぎてんだか素なんだか知らないが周囲の客と明らかにノり方が違う! 大暴れするにしろ周囲とノリが合っているなら対応できるが、そうでないためぶつかり、潰されるばかりである。痛い。すげー痛い、つーか怖い。

こりゃたまったもんじゃねぇ、と文化系チビのオタクである己はドナドナあたりでおいちゃん側に避難して事なきを得た。これで移動ができなかったらきつかったな。

ツアーファイナルでは照明がバシバシと激しく点滅して目に刺さるようだった。すっげー格好良いけどポケモンショックとか、そんなことにはならないだろうか、と思いつつも必死で拳を振り上げる。続けて本編ラストは心の折れたエンジェル! エンジェルコールたまらねぇ!

ほっと一息ついてアンコール。メンバーはすぐに出てきてくれて、曲の前にトークコーナーが開始された。何だっけ。メンバーとのお話タイムとか言ってたっけ。違うかな。

オーケン、今までも何度か話していたが、エロに興味が無くなった、枯れてきたと語りだす。人からもらったものも含めて、今まで所有していたアダルト雑誌やDVDをだいぶ処分してしまったそうだ。だが、それでもベスト5だかなんだかは捨てられず手元に残しておいたらしい。そのベスト5の一人の名前をあげ、内田さんに話を振る。

内田さんといえば猥談嫌いで有名だ。視界が悪いのでずっと見えていたわけではなかったが、オーケンがその手の話をしている間内田さんはずっと腕組みをして客席の上の方を眺めていた。そんな内田さんに「ねぇ、聞いてる?」と声をかけるオーケンすげぇ。しかし、さらにすごいのは、内田さんが話に乗ってきたことだよ!

オーケンが名前を挙げた人物に対して「ラッパを吹く人でしょ? 知ってるよ」と返答する。オーケンは「ほら貝だけどね」と一部訂正をする、そしてステージの端の方で大笑いをする橘高さん、嬉しそうなオーケン。橘高さんがこういう話で大うけしてるのが嬉しいらしい。笑いつつ橘高さんは、「内田が絡んでて、いいなぁと思ってた」と感想を漏らした。やっぱ珍しいことなんだな。

トークが終わってアンコール一曲目は新曲「ゴミ屋敷の王女」。おお! これは昨日はやってない! まさか新曲を四曲もやってくれるとは思わなかった! 嬉しいなぁ。歌詞は部分部分しか覚えてないが、「ガラクタか宝物」が耳に残った。ラストは女性二人の声とオーケンの声が重なったコーラスが流される。これも早くアルバムで聴きたいなぁ。

「ゴミ屋敷の王女」が終わると間髪入れずに「仲直りのテーマ」! 「未使用引換券」! 二日続けて未使用引換券とは嬉しいな! もちろん仲直りのテーマも大好きだ!

そして最後のMCへ。よく覚えてないがオーケンは内田さんにトークを勧めた。すると内田さん、昨日振られて喋れなかったから今日は話を用意してきたと嬉しいお言葉! 客席もワーッと盛り上がった。

内田さんが長々喋るのは珍しい。今度レピッシュと対バンするという話から始まり、この間オーケン内田、MAGUMI恭一で対談をしたんだけど、記者だか司会者だかに「二組とも中学からの同級生なんですよね」と話を振られたら全員黙り込んでしまった、と話してくれ、客席からドッと笑いが起きた。

それに対してオーケン、さっきので何が受けたのかわからない、むしろ内田さんが喋ってる最中に痰が絡んでいたことの方が面白かった、と発言。内田さん、さっきコーラスをたくさんしたから痰が絡んだと話す。

そこから「何でこんなにコーラスが多いのか」という話になった。これについて橘高さん曰く、「内田の家でプリプロをするんだけど、コーラスは客に盛り上がって欲しいところで入れていて、作業が長くなるにつれ寂しさが増すと、客の反応を考えているうちにどんどんコーラス部分が増えてしまう」とのこと。正確ではないがだいたいこんな内容だった。なるほどそういう経緯だったのか。

つっても、筋少のあの野太いコーラスは大好きだから、例え寂しくなくてもガンガン入れてほしいな! 楽器隊は大変だろうけど。

この後だろうか。ちょっと順番が曖昧なのだが、中学時代に内田さんがオーケンの部屋に勝手に入ってくるのは嫌で、オーケンは自分の部屋に画鋲を撒いて「マキビシ!」などと言いながら撃退しようとしたのだそうだ。これ、多分初めて出た話じゃないかなぁ。客席の驚きの反応がすごかった。しかし内田さん、めげずに画鋲をよけて歩いたのだそうだ。

また、当時のオーケンの部屋はゴミ屋敷のように散らかっていて、内田さんと友人の何人かでオーケンの部屋を掃除にしに行ってあげたことがあるそうだ。どんだけ汚れていたというのだ。するとベッドの下から何かが出てきたと話す内田さん。まさか内田さんらしくない話を自ら内田さんが…? と思うと、出てきたのは「大量の湯飲み」。これには笑った。

「何で湯飲みがあったの?」の質問に「湯を飲んでたんだよ!」と答えるオーケン。それにしたって大量の湯飲みって。いったい大槻家にはいくつ湯飲みがあるんだ。さらに何でベッドの下に溜め込むのだ。全く意味がわからない。

「ゴミ屋敷の王女」に関連して、ゴミ屋敷で孤独死するのは不幸なようだけど、それを選んだ本人にとっては幸福なことなのかもしれない、というような内容のことをオーケンが話した。そして、「俺は孤独死すんだろうな〜。孤独死したら湯飲みを内田にあげるよ」と続け、内田さんが湯飲みを握る仕草をして「オーケン…」とつぶやき、「オーケンが湯のみになっちゃった…」とオーケンが説明を加える。そのやりとりの面白さにおいちゃんも宇宙から帰還した。

残りはあと二曲! オーケンが煽ってキラーチューン「釈迦」の開始! よっしゃあ釈迦だ! 聴きたかった! 咽喉が張り裂けんばかりに「シャララシャカシャカ!」と大声で叫び、拳を振り上げもみくちゃになり、ラストは何かと思えばトリフィドだ! この曲も久しぶりだー!! 聴けて良かった! ちょうど今小説のトリフィドを読んでるところなんだよ! だからどうしたって話だが、盛り上がるよな!

二日目のライブも大満足で終了した。楽しかったなぁ。そういえばアンコールの時かな、初めておいちゃんのペットボトルシャワーを浴びたよ。あれ冷たくて気持ちが良いな。ピックは二回ほどとれそうな位置まで飛んできたけど残念ながら。次はとれるといいな。

一瞬でジンバックを飲み干してモスを買って帰宅した。昨日も思ったことだが、筋少は本当に楽しい。出会えて良かったと心から思うよ。


2010年3月29日 (月) 緑茶カウント:5杯
セットリストを覚えるために物事を関連付けて記憶するように頑張っていたら、前より人の名前を覚えられるようになりました。……こんなことも…あるんだな……。

案の定今日は首やら肋骨やら顎やらが痛んだが、一日目の帰りにエスカレーターで強打した膝の痛みは和らいでいた。はっはっは、ぶつけて数時間経った頃かな、膝を曲げ伸ばしするたびに思わずうめきそうになるほどの痛みが走ってあの時はどうなることかと思ったよ。もうちょっと頭がいかれていたら「ひゃっほー膝が痛むなんてオーケンとお揃いじゃーん」と喜べたかもしれないが、あいにくそこまで馬鹿ではなかったらしい。痛みはただの痛みでしかねーよ。

ここ最近寒い日が続いているが、桜は少しずつ開き始めている。もうちょっと暖かくなったら公園に飯を食いに出かけるのも良さそうだ。冬の上着をしまえるのはまだ先かな。


2010年3月30日 (火) 緑茶カウント:6杯
少し咽喉が痛いのだが、昨日一昨日何ともなかったことを考えると、これはライブのせいではなくて風邪をどこかでもらってきたためである、と考えるのが自然だろう。ライブじゃ咽喉痛めるほど叫んでないしなぁ。コーラス部分はそんなに多くなくもないが、ずっと歌ってるわけでもないし。「シャララシャカシャカァー!!」「エンジェル! エンジェル! 折れてる! エンジェル!」「オイッオイッオイッオイッ!!とかせいぜいそんくらい、……多いか?

とりあえず市販の風邪薬と水と緑茶をたくさん飲んだ。どうにかここらで止めといて、悪化させないようにしなければな。


2010年3月31日 (水) 緑茶カウント:2杯
激烈に眠いが今寝るわけにはいかないので緑茶飲んで頑張る。




戻る