週に六本の楽しみ

2016年12月16日(金) 緑茶カウント:0杯

漫画もアニメも大好きだがどちらかと言うと漫画の方に比重が置かれていて、アニメを熱心に観るタイプではなかったのだが、今期は週に六本のアニメを観ていて我ながら珍しいなぁと思う。「ジョジョの奇妙な冒険」「魔法少女育成計画」「舟を編む」「3月のライオン」「ドリフターズ」「ユーリ!!! on ICE」。今年の3月まではおそ松さん一本を観ていて、ジョジョが始まってからはジョジョだけを観ていたが、ここに来て興味のある作品の放送が重なり計六本。おかげで楽しい日々を過ごしている。神は六日で世界を創ったのに己は六日間かけて何も創らずアニメを観ている、と考えると若干虚しい気持ちが湧くが神と比べることこそおこがましいし己はキリスト教徒ではないのでその事実は無視したい。

しかし無視したところで、悲しいかな。十二月も終わりに差し掛かり、どのアニメも最終回を目前に控えていて、一月以降も観られるのは「3月のライオン」のみ。こんなに一斉に楽しみが終わってしまってこの先どのように生きればよろしいのか。いや、迎えてみれば何だかんだで新しい楽しみを見つけられるに違いないのだが、それにしても落差が大きい。

特に「ユーリ!!! on ICE」は最近になって見始めたばかりで、これは面白い! とはまった矢先に最終回が近付いていて非常に寂しい。たった十二話しかないなんて! せめてもう一クール、二十四話くらい観たかったものだ。ワールドカップにもオリンピックにも興味がなく、フィギュアスケートにも詳しくないが、あのスケートシーンの動きの細やかさと優雅さには恐れ入った。友人が面白いと言っていたし観てみるか、と試しに観ただけたったのに、気付けば動画サイトでがっつり課金してしっかり追いかけてしまった。

「ユーリ!!! on ICE」はスケートシーンだけではなく、世界観も好きだ。己は勇利とヴィクトルの関係性を恋愛として見てはいないが、恋愛であっても良いと思うし、最終的に恋愛に帰結しても良いと思っている。そして十話で交換された指輪を己は願掛けとお守りとして受け取ったが、勇利の友人ピチット君は彼らをカップルとして解釈して祝福し、周囲の人々も拍手をした。つまり「ユーリ!!! on ICE」の世界においては、それは「普通」の事象として捉えられるのである。それはテレビ画面の外から見れば理想郷であり、非常に「楽」に見え、心安らぐ思いがした。

かと思えば「魔法少女育成計画」では凄惨極まる世界が描かれ、「3月のライオン」は胸が締め付けられる思いに苦しめられ、「舟を編む」にわくわくし、「ドリフターズ」でハハハと笑い、「ジョジョの奇妙な冒険」は……もう終わって欲しくなくて終わって欲しくなくて。大好きなジョジョ。中でも一番大好きな第四部。この物語を永遠に味わいたいのにそれが許されないジレンマ。あぁ、来週終わってしまうなんて!!

そんなこんなで、毎日を楽しんでいる。味わっている。愉快に。



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